五つの町が一つになった市の、北と南の暮らし
市原市が市制を施行したのは1963年6月1日です。市原町・姉崎町・五井町・三和町・市津町の五町が合併して生まれ、現在は五井、姉崎、市原、三和、南総、加茂、有秋、市津、ちはら台の九つの地区に分かれています。合併前の町の名前は、いまも五井や姉崎、市津といった地区の名前に残っています。
北側の東京湾岸は京葉工業地帯の一角で、石油化学コンビナートが続きます。臨海部に並ぶ工場は石油と化学を主力とし、市原市は製造品の出荷額が大きい工業都市でもあります。南へ進むと房総丘陵に連なる山間部になり、その間を養老川が流れています。古代の上総国では国府が置かれた地域とされ、上総国分寺跡と上総国分尼寺跡がいまも残っています。秋の上総いちはら国府祭りという名前にも、この歴史が受け継がれています。
内房線の三つの駅
JR内房線の市内の駅は八幡宿、五井、姉ケ崎の三つで、どれも1912年3月28日に開業しました。五井駅は小湊鉄道線の起点でもあり、JRと小湊鉄道が乗り入れる2面4線の橋上駅です。東口にはペデストリアンデッキが延び、大型の複合商業施設と高層の住宅が並び、その先に上総更級公園があります。西口側にはサンプラザ市原があり、市民会館へもこちらから向かいます。
五井駅を起点とする小湊鉄道線は、駅舎など22の施設が2017年に国の登録有形文化財に登録されました。小湊鉄道が五井駅に乗り入れたのは1925年3月7日で、JRの開業から十数年後のことです。線路は五井駅から南へ延び、途中に上総牛久駅などの駅があります。
姉ケ崎駅は、東口と西口で景色がはっきり分かれる駅です。東口側には商業施設が集まり、西口側には京葉工業地域が広がって工場が並んでいます。駅を挟んで暮らしの街と働く街が向き合う、市原市の北部らしい駅といえます。
ニュータウンとインターチェンジの生活圏
ちはら台地区には、京成千原線の終着駅であるちはら台駅があります。駅の開業は1995年4月1日で、周辺は1989年にまちびらきしたちはら台ニュータウンです。帝京平成大学の千葉キャンパスもこの地区に置かれていて、JRの駅がある臨海部とは別の路線で千葉市方面とつながる、もう一つの玄関口になっています。
道路では、館山自動車道に市原ICと姉崎袖ケ浦IC、圏央道に市原鶴舞ICがあります。南の丘陵地や市外の内陸へは、こうしたインターチェンジを起点に車で動く暮らし方も成り立っています。
市原で出会いを探すうえで見落としやすいのが、この生活圏の違いです。相手の最寄りが内房線の駅なのか、京成線のちはら台なのか、それとも車で暮らす内陸の地区なのか。同じ市内でも五井駅の周辺と南総地区とでは一日の動き方がまるで違うため、最寄り駅と車があるかどうかを早めに尋ねれば、それに合わせた場所を提案できます。
最初の待ち合わせは五井と姉ケ崎、海辺の公園も候補に
| 候補地 | 行き方の目安 | 合う時間帯と天気 |
|---|---|---|
| 五井駅東口 | JR内房線・小湊鉄道線 五井駅 | 時間帯を問わず、雨でも使える |
| 上総更級公園 | 五井駅の東口側 | 雨の降らない午後 |
| 養老川臨海公園 | 五井駅西口からタクシー、館山自動車道市原IC | 夕方から日没後 |
| 上総国分尼寺跡 | 国分寺台中央、車が便利 | 晴れた日の日中 |
| 姉ケ崎駅東口 | JR内房線 姉ケ崎駅 | 時間帯を問わない |
| ちはら台駅周辺 | 京成千原線 ちはら台駅 | 京成線沿線どうしの昼間 |
初めて顔を合わせる場所として扱いやすいのは、やはり五井駅です。相手がJRと小湊鉄道のどちらで来ても同じ駅で落ち合え、短いお茶で切り上げることも、そのまま散歩に移ることもできます。相手が姉崎地区に住んでいるなら、同じ内房線の姉ケ崎駅で会えば移動の手間はさらに少なくなります。
姉ケ崎駅で待ち合わせた日は、東口から平成通りを越えた先にある姉崎古墳群まで足を延ばせます。駅の周辺には姉埼神社や嶋穴神社もあり、古墳と神社を順に歩くだけで、会話の途切れにくい散歩道になります。ちはら台で会う場合は、駅の近くにある市原市ちはら台公園や堂坂公園が、お茶のあとに少し歩く場所として使えます。
養老川臨海公園は五井南海岸にあり、公園の周りを工場が囲んでいます。海を眺めながら歩ける公園です。日が暮れると工場の明かりが夜景として浮かび上がります。夕方に五井で待ち合わせて車で向かい、暗くなるまで浜風に当たりながら歩く、という流れが組みやすい場所です。車がない日は、五井駅西口からタクシーで10分ほどです。帰りの足も同じなので、車で送るのか、タクシーを呼ぶのかも、待ち合わせの前に話しておきます。
落ち着いて話したいなら、国分寺台中央の上総国分尼寺跡も向いています。1983年に国の史跡に指定された場所で、中門と回廊が奈良時代の工法で復元されています。1993年には史跡上総国分尼寺跡展示館も開館しました。近くの上総国分寺はいまも寺院として続き、七重塔の跡が残っています。五井駅からは歩くと40分ほどかかるので、車を使うと動きやすくなります。座って向かい合う店とは違い、歩く速さを合わせながら過ごせるのもこの史跡の良さです。
市原市は温暖な土地ですが、夏は気温の高い日も少なくありません。暑い時期の初回は、日中を駅に近い屋内で過ごし、屋外の公園は夕方以降に回すほうが、お互いに疲れずに済みます。雨の日は、五井駅前の屋内施設や上総国分尼寺跡の展示館のように屋根の下で過ごせる場所を軸にすれば、約束の日を動かさずに会えます。
交際が進んだら、養老川を南へたどる休日
何度か会って関係が落ち着いてきたら、市の南半分へ出かける計画を立ててみてください。養老川の流れに沿って、地層や湖、渓谷といった、臨海部とはまるで違う景色が続いています。半日から一日かけて出かける場所が多いので、駅前で短く会っていた時期とは違う、長い時間を一緒に過ごす予定になります。
地質時代の名前になった田淵の地層
市原市田淵の養老川沿いには「千葉セクション」と呼ばれる地層があります。2020年1月、国際地質科学連合はこの地層を、約77.4万年前から12.9万年前にあたる地質時代を代表する地層に選び、その時代はチバニアンと名づけられました。2022年5月にはゴールデンスパイクも設置されています。
田淵のチバニアンビジターセンターは2019年12月に開館した施設で、国の天然記念物「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」について学べます。名前が示すとおり、地球の磁場の向きが逆転した記録を残す地層で、先に展示で予習してから川沿いへ向かうと、見る景色の意味が分かりやすくなります。車で向かう場合は、圏央道の市原鶴舞ICが起点になります。地層は養老川の川沿いにあるので、見学の日は足元の楽な靴にしようと、相手にも前もって伝えておくと親切です。
湖と渓谷、ゾウのいる動物園
高滝湖は、県営の多目的ダムとして養老川に造られた高滝ダムのダム湖で、ダムは1990年に完成しました。湖では貸しボートに乗ることができ、冬にはワカサギ釣りも行われます。ボートの季節と冬の釣りの季節とで、同じ湖へ二度出かける計画も立てられます。湖のまわりにはダム記念館や水生植物園のほか、食事のできるレストランもあり、ボートのあとにひと息つけます。湖畔の市原湖畔美術館は「水と彫刻の丘」を前身として2013年に開館しました。美術館は屋内で過ごせるので、空模様が気になる日でも湖まで出かける予定を立てられます。
養老渓谷は、市原市と大多喜町にまたがる養老川の渓谷です。春から夏にかけては新緑が見られ、紅葉は例年、11月の下旬から12月の上旬にかけてです。渓谷には養老渓谷温泉もあります。新緑の頃は、真夏の暑さが来る前に渓谷の景色を楽しめる時期です。紅葉に合わせて出かけるなら、その年の色づき具合を観光の情報で見てから日を選ぶと、見頃を外しにくくなります。
山小川にある市原ぞうの国は、ゾウを中心にした動物園です。1989年に開園し、1996年からいまの名前になりました。同じ市内には姉妹施設のサユリワールドもあり、動物の好きな相手となら、二つを別々の日に訪ねる楽しみ方もできます。
例年10月の上総いちはら国府祭り
秋には、上総更級公園や上総大路、夢ホールなどを会場に、上総いちはら国府祭りが例年10月に開かれてきました。更級日記旅立ち行列や源頼朝武者行列が通り、山車が上総大路を巡り、いちはら国府花火大会も行われます。祭りに誘う前には、その年に開催されるかどうかを市や観光の案内で確かめておきます。開催が分かってから声をかければ、当日になって予定が崩れることもありません。
上総牛久と姉崎、離れた地区どうしの約束
小湊鉄道線の上総牛久駅は、五井駅で内房線と結ばれています。上総牛久駅の近くと姉崎のように離れた場所に住む二人にとっても、二つの路線が交わる五井駅は待ち合わせを決めやすい場所です。姉崎からは内房線、上総牛久からは小湊鉄道線と、どちら側からも乗り換えずに五井駅に着けるので、待ち合わせの場所を会うたびに決め直す必要もありません。相手が車を持っているなら、行きは五井駅で合流して一台で南へ向かい、帰りも五井駅で別れるようにすると、遠出の日でも予定が組みやすくなります。
市原で真剣な出会いを求める場合は、登録したメールアドレスに審査の結果が届くのを待つ形になります。
市境の外に住む人と会う場所、方面ごとに
市原市が接する自治体には千葉市や木更津市のほか、茂原市、袖ケ浦市、長南町、長柄町があります。市境の外に住む相手とも、路線や道路を手がかりにすれば会う場所は見つけられます。市原市側で拠点になるのは内房線の五井駅と姉ケ崎駅、小湊鉄道線の上総牛久駅で、市外では蘇我駅と千葉駅がこれに加わります。外房線との乗り換えになる蘇我駅は、五井駅から線路沿いに13.1kmの位置です。
館山自動車道でつながる袖ケ浦市
1991年4月1日に市制を施行した袖ケ浦市は、隣接する自治体が市原市と木更津市だけという市です。袖ケ浦で出会いを探す場合、会う場所として現実的なのは内房線の姉ケ崎駅の周辺です。車の場合は、市境の近くにある館山自動車道の姉崎袖ケ浦ICが目印です。
外房線の沿線、茂原市と長生村
鉄道で茂原市へ向かうには、内房線から蘇我駅で外房線に乗り換えます。茂原市内には外房線の本納・新茂原・茂原の三駅があります。茂原での出会いなら、乗り換え駅の蘇我駅で会うと、どちらも路線を一本ずつ使うだけで着けます。
九十九里浜の一松海岸に面した長生村には、外房線の八積駅があります。八積駅から外房線で北へ向かう相手と、内房線で来る側とが落ち合うなら、外房線と内房線のどちらの列車も止まる蘇我駅が合流点になります。
笠森寺観音堂の長南町、横穴群の長柄町
長南町は町内に鉄道がなく、最寄りの駅は外房線の茂原駅と小湊鉄道の上総牛久駅です。町内の笠森寺観音堂は国の重要文化財で、坂東三十三箇所の三十一番札所にあたります。長南で出会いを探しているなら、上総牛久駅を待ち合わせにして、そこから車で動くのが自然な組み立てです。
国の史跡の長柄横穴群がある長柄町には、道の駅ながらもあります。長柄に住む相手とは、市原市東部の市津地区やちはら台の方面か、道の駅ながらの周辺で、二人の家の位置を見ながら車で合流する場所を決めます。
千葉駅や蘇我駅を経由する大網白里市・東金市・四街道市
大網白里市には「ため池百選」に選ばれた小中池公園があります。東金市には東金線の福俵・東金・求名の三駅があり、例年8月には東金やっさまつりが開かれます。大網白里市の相手とも、大網駅で東金線から外房線に移る東金市の相手とも、待ち合わせは蘇我駅が組みやすい場所です。北へ離れた四街道市の相手なら、総武本線で出られる千葉駅で会うのが現実的です。