川の合流点に四本のJR線が集まる街
旭川市は上川総合振興局の振興局所在地で、2000年4月1日に中核市へ移りました。道内第2の都市として、北海道のほぼ中央から道北一帯の経済や産業、文化を支えています。市街地は石狩川、牛朱別川、忠別川、美瑛川などが合流するあたりにつくられていて、川の名前はそのまま街の位置関係を説明する手がかりになります。忠別川は神楽岡公園の脇を、石狩川と牛朱別川は旭橋の下を流れています。
鉄道の要は旭川駅です。函館本線はここが終点で、宗谷本線と富良野線はここから始まります。石北本線は新旭川駅から南永山、東旭川、桜岡と市内の駅を結びます。ほかにも函館本線の近文駅、宗谷本線の旭川四条・永山・北永山の各駅、富良野線の神楽岡・緑が丘・西御料・西瑞穂・西神楽・西聖和・千代ヶ岡の各駅があり、旅客列車はすべてJR北海道が走らせています。相手の家が四本のうちどの線に近いかを聞けば、帰りに使う駅まで自然に見えてきます。
現在の旭川駅は、2010年10月10日に一次開業し、2011年11月23日に全面開業した4代目の駅舎です。2015年3月27日には、駅前に大型の商業施設も開業しました。駅で会う話がまとまったら、買物公園が始まる駅前の側か、庭園へ続く南口の側か、出口まで言い合わせるとすれ違いが起きません。
大学は三つあります。北海道教育大学旭川校、旭川医科大学、そして2023年に旭川大学から公立化した旭川市立大学です。市立大学がある永山地区には、1999年に北海道の各機関が入る上川合同庁舎も完成しました。駅前の中心部とは別に、永山にも学生や庁舎へ通う社会人の暮らしの輪があり、相手の話に出てくる地名もそのぶん広がります。
車で動く人にとって身近なのは、市内を通る道央自動車道です。インターチェンジは旭川鷹栖ICと旭川北ICの二つで、旭川北ICは2000年に供用が始まりました。空の玄関口である旭川空港は市の中心部から約15kmの位置にあり、車なら30分前後、バスでは約35分の道のりです。
暮らしの前提として外せないのが雪です。気候は亜寒帯湿潤気候に分類され、豪雪地帯の指定を受けた旭川では、年平均の降雪量が557cmに達し、年平均気温は7.2℃にとどまります。同じ通りでも、雪のない季節に歩いて楽しめる道が、冬には移動のための道に変わります。
街の顔はもうひとつあります。旭川は2019年に、ユネスコの創造都市ネットワークで「デザイン都市」に認定されました。1990年からは3年おきに、家具の国際見本市である国際家具デザインフェア旭川が開かれています。開催の年に当たれば、住まいや暮らしの話が出てきた二人で足を運ぶ予定にもできます。次の開催年は、その都度発表を見て確かめてください。2025年には第28回全国菓子大博覧会の会場にもなっていて、大きな催しを迎え入れてきた街でもあります。
駅前で会うのか、永山のような地区の駅で会うのか、雪の有無で場所を変えるのか。この三つを相手とすり合わせることが、旭川での最初の約束づくりになります。
駅前の歩行者天国と南口の庭園で決める最初の一回
旭川で出会いを探すなかで、マッチングアプリのやり取りが続いた相手と顔を合わせる段になったら、候補地は旭川駅からの位置で並べると比べやすくなります。
| 待ち合わせ候補 | 旭川駅との位置関係 | 下調べで知っておくこと | 会う時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 旭川駅の駅舎 | 駅そのもの | 駅を中心に約3.5kmの線路が高架化 | 天気を問わず、平日の夕方にも |
| 平和通買物公園 | 駅前から8条通まで約1km | 幅20mの歩行者天国 | 雪のない季節の昼 |
| あさひかわ北彩都ガーデン | 南口に直結するアウネの広場から | 2015年に開業した都市型庭園 | 雪のない季節の昼 |
| 常磐公園 | 買物公園と七条緑道の先 | 日本の都市公園100選 | 昼から夕方 |
| 神楽岡公園 | 市の中心部から南東へ約3km | 40.99haの総合公園 | 明るい時間の散策 |
| 旭橋 | 石狩川と牛朱別川に架かる | 旭川八景のひとつ、北海道遺産 | 例年2月上旬の冬まつり期間 |
1kmの買物公園は、往復できる長さで歩く
平和通買物公園は、1972年6月1日に日本初の恒久的歩行者天国として開設されました。もとは師団通と呼ばれ、1945年10月に平和通と名前を改めた通りです。いまは車を気にせず、並んで話しながら歩けます。通りには野外彫刻が数多く置かれていて、作品の前で足を止めるたびに、次の話題が見つかります。
初回なら、駅で会ってから通りを8条通の方へ進み、話が弾めばそのまま先へ、疲れてきたら駅へ引き返すという形が組めます。終点がはっきりしているので、どこまで歩くかを相手に委ねやすいのも、この通りの利点です。
駅と常磐公園のあいだは、買物公園と七条緑道がつないでいます。常磐公園は1916年に開園し、「北の造園遺産」にも数えられる公園です。園内の施設まで調べ込むより、入口で落ち合って、その日の様子を見ながら歩く範囲を決めるくらいが気楽です。
南口から庭園を抜け、神楽岡の方へ
北彩都ガーデンは、旭川駅の南口から神楽岡公園の近くまで続く庭園です。駅から歩いて10分ほどのところには「神人の森」と呼ばれる一画もあり、改札を出てすぐに緑の中を歩き始められます。人通りの多い通りより落ち着いた場所で話したい日には、南口の側を選ぶ手があります。
その先の神楽岡公園は、忠別川の左岸と、ロマンティック街道とも呼ばれるプラタナス通にはさまれた公園で、1914年に開園しました。1924年には上川神社が移され、園内には散策路や池、広場、キャンプ場があります。南口から緑をたどって公園へ向かう道筋も描けます。
ひとつ気をつけたいのが野生動物です。市内では2022年8月8日に初めてヒグマ注意報が出されました。神楽岡公園のような広い公園や、春光台公園、嵐山公園、男山自然公園といった郊外の緑地では、日が落ちてからの散策や、人の少ない奥への寄り道は避けてください。初めて会う日は、市街地の公園で園路を明るいうちに歩く程度で十分です。
市内には外国樹種見本林や就実の丘、旭山公園といった緑地もあります。緑の多いところは、ヒグマへの注意を頭に置いたうえで、昼間に二人で出かける二回目以降の行き先に回すと落ち着きます。
旭川を象徴する橋を、話の種にする
旭橋は石狩川と牛朱別川に架かる橋で、1929年から1932年にかけて建設されました。土木学会選奨土木遺産にも選ばれています。わざわざ渡りに行く場所というより、川沿いを歩いたついでに眺め、街の古い話を聞く入口にちょうどよい存在です。
雪の季節の初回は、駅舎から離れすぎない
雪の積もる季節に初めて会うなら、庭園や公園より、駅舎の中を待ち合わせ場所にして短い時間で会う計画のほうが現実的です。どの線で来る相手とも、屋根の下で落ち合う約束なら、吹雪や冷え込みで予定が崩れる心配がありません。南口の庭園へ足を延ばすかどうかは、その日の積もり具合を見て決めれば足ります。
帰りの列車やバスの時刻は、会ってすぐに二人で確かめ合うと、雪で足元が悪い日でも歩き回らずに切り上げられます。
旭橋のたもとの雪像と、駅から延びる食の会場
旭川冬まつりの大雪像は、市内に駐屯する陸上自衛隊第2師団の部隊が中心になり、約1か月をかけて仕上げます。まつりは1960年に第1回が開かれ、例年2月上旬に行われています。メイン会場は当初の常磐公園から、1986年に石狩川河川敷の旭橋のたもとへ移りました。雪像を見て回ったあとは、会場のすぐ脇に架かる旭橋も眺められます。
最終日の夜には花火が上がります。真剣に彼女探しをしてきて、ようやく付き合い始めた相手と夜に会う日を一度つくるなら、この花火の夜が候補になります。最終日が週末に重なるかどうかは冬ごとに違うため、その冬の開催案内が出た時点で曜日まで見てから誘うのが確実です。
もうひとつの冬の舞台が買物公園で、1973年から毎年「氷彫刻世界大会」の会場になっています。最初の日に二人で歩いた通りが、この時期には氷の彫刻の並ぶ会場に変わります。
冬の昼間に会う日なら、1967年に開園した旭川市旭山動物園も行き先に入ります。動物の行動や暮らしぶりを見せる「行動展示」を取り入れてきた園で、1999年からは冬にも開園し、冬期にはキングペンギンの散歩があります。
雪が消えると、催しの舞台は街なかの通りや会場へ移ります。例年6月の北海道音楽大行進は、1929年に初めて開かれた「慰霊音楽大行進」が前身です。7月から8月にかけては1962年に始まった旭川夏まつりがあり、8月には銀座七夕まつりも開かれます。
秋の目当ては、例年9月中旬の「北の恵み 食べマルシェ」です。2010年から続く食の催しで、会場は旭川駅から買物公園、七条緑道を通って常磐公園の一帯までつながり、全長は約1.7kmに及びます。両端が旭川駅と常磐公園なので、駅側から歩き始めて公園で折り返すか、公園側で落ち合って駅へ向かいながら帰るか、二人の帰り道に合わせて向きを選べます。
食べマルシェと同じ9月には、旭川ハーフマラソンも開かれます。相手が走ることを続けている人なら、走る側と沿道で迎える側に分かれて過ごす一日も、二人の予定に加えられます。
手続きはメールアドレスを一つ届け出るだけで済み、確認の結果もそのアドレスあてに返ってきます。
線路のある町、バスと車で来る町
旭川市と接する市町のうち、JRの駅があるのは深川市、当麻町、美瑛町で、鷹栖町、東神楽町、東川町には駅がありません。相手がどちらに住んでいるかで、落ち合う場所の考え方が変わります。
函館本線の特急で旭川駅まで約19分の深川市
空知総合振興局に属する深川市は、北空知の交通の要衝です。深川駅には特急が1時間に1本から2本停まり、旭川駅までは約19分で着きます。深川で出会いを探している人とのやり取りなら、同じ線で一本につながる旭川駅の改札前が、迷いの少ない待ち合わせ先です。旭川側の近文駅の周辺で会うこともできます。
駅のない鷹栖町は、近文と永山が鉄道の入口
北を和寒町に接し、残る三方を旭川市に囲まれているのが鷹栖町です。町内にJRの駅はなく、鉄道を使うときの最寄りは函館本線の近文駅や宗谷本線の永山駅になります。町からは旭川駅前へ向かう路線バスも出ています。鷹栖町で出会いを求める人が相手なら、バスで駅前まで来てもらうか、車で近文駅のあたりまで出てきてもらうかを、相手のふだんの足に合わせて選べます。
石北本線の当麻町、富良野線の美瑛町
1900年、当時の永山村から分村して当麻町ができました。石北本線には当麻駅があり、旭川方面へ乗れば桜岡、東旭川、南永山と市内の駅を順に通ります。分村する前は同じ村だった永山の地区で落ち合えば、相手にとっても長く乗らずに済む距離です。
美瑛町には富良野線の美瑛駅があり、町は青い池や四季彩の丘の名前で知られています。美瑛で出会いのきっかけを探す人との初回なら、富良野線一本で旭川駅まで来てもらい、南口から北彩都ガーデンへそのまま歩き出す流れが無理のない形です。途中の西神楽駅や千代ヶ岡駅で会う手もあります。
鉄道のない東神楽町と東川町
旭川空港は、旭川市と東神楽町にまたがって置かれています。町内に鉄道は通っておらず、最寄りの駅は旭川駅や富良野線の千代ヶ岡駅、西聖和駅、西神楽駅です。車やバスで出てくる相手となら、西神楽駅の周辺か、旭川駅の南側にある神楽岡公園の方面が落ち合いやすい場所になります。
国際写真フェスティバルと写真甲子園、二つの写真の催しを東川町は長く続けてきました。1985年に東川町国際写真フェスティバルが、1994年に全国高等学校写真選手権大会の写真甲子園が初めて開かれています。町の中心部から旭川市の中心部までは約13km。東川町に住む相手と会うなら、その道のりを車やバスで来てもらい、旭川駅のまわりを待ち合わせ場所にすると段取りが簡単です。