北口か南口か偕楽園か、初回の集合場所
| 場所 | 過ごし方の中心 | 季節や天気のメモ |
|---|---|---|
| 水戸駅の駅ビル(北口・南口) | 屋内で短く話す | 雨や寒い日でも使える |
| 偕楽園 | 庭園を歩く、園内の好文亭 | 早春は観梅客でにぎわう |
| 千波湖 | 外周の散歩、貸しボート | 秋から冬に冬鳥が飛来 |
| 弘道館 | 公園を歩く、建物は有料で観覧 | 梅の見頃は例年2月下旬から3月 |
| 水戸芸術館 | 展示や公演、芝生広場 | 12月から1月中旬にイルミネーション |
水戸駅は北口と南口の両方に駅ビルを持つ駅です。改札を出てどちらへ下りるかで行き先が変わるので、連絡の段階で「南口の駅ビルの前」と出口の名前まで入れておけば、改札の反対側で互いを待つ事態を防げます。北口から延びるメインストリート沿いには、水戸芸術館、2023年7月に移転開館した水戸市民会館、百貨店の三つが並ぶ地区があり、「MitoriO」と名付けられています。南口側は再開発によってホテルや商業施設が並ぶ一帯で、2017年には水戸サウスタワーに商業施設が開業しました。
日本三名園の一つに数えられる偕楽園は、水戸藩第9代藩主の徳川斉昭が造った庭園で、国の史跡と名勝に指定されています。指定名称は「常磐公園」で、斉昭が造園を構想したのは1833年です。水戸駅からは関東鉄道の路線バスが偕楽園方面へ出ており、常磐線の偕楽園駅は臨時駅という扱いです。偕楽園は隣の千波湖周辺まで含めた広い公園の一部なので、庭園を見たあとそのまま湖のほうへ歩いていけます。
千波湖は周囲約3km、平均水深約1mの浅い湖で、外周がジョギングや散歩のコースとして整えられ、湖の南側には芝地の公園が広がっています。一周の距離がはっきりしているので、初回は半周で切り上げ、話が続いたら残りも歩く、という加減がしやすい場所です。偕楽園の借景にもなっている湖なので、庭園から眺めた景色を今度は湖の側から見る形になります。
弘道館は、徳川斉昭が水戸城三の丸に設けた水戸藩の藩校で、1841年に仮開館しました。旧弘道館は国の特別史跡で、正庁・至善堂・正門は重要文化財です。敷地は弘道館公園として歩けるため、建物に入るかどうかはその日の会話の流れで決めて構いません。
水戸芸術館は磯崎新が設計し、1990年に開館した複合文化施設で、美術館とコンサートホール、劇場が一か所にまとまっています。中央の芝生広場には欅の木が立ち、野外コンサートやフリーマーケットの会場にもなります。展示や公演の予定表を二人で眺めると、次に会う候補日が具体的な日付で出てきます。
二回目以降の行き先に迷ったら、「新水戸八景」として選ばれた名所を順に見ていく方法もあります。偕楽園公園と千波湖周辺、弘道館周辺と水戸城の壕、水戸芸術館に加えて、保和苑と周辺史跡、備前堀、水戸市森林公園と楮川ダム、大塚池公園なども八景に入っています。駅の近くで一度会った相手となら、まだ二人で歩いていない八景を一つずつ選んでいくだけで、季節を変えた予定が組めます。
上市と下市、台地と下町に分かれた水戸の街
茨城県の県庁所在地である水戸市は、2020年4月に中核市へ移行しました。中心市街地は水戸駅の周りです。常磐線の北側の台地の上を上市(うわいち)、駅から東に広がる下町を下市(しもいち)と呼びます。相手が「上市のほう」「下市のほう」と口にしたら、駅の北の台地側か東の下町側かを指していると分かれば、相手がふだん過ごす場所の見当がすぐにつきます。
北口の方面には商店や飲食店の集まる中心街があり、その真ん中を国道50号が東西に通っています。北口ではMitoriOのほか、複合再開発「コモンスクエア水戸」の計画も進んでいて、街の顔ぶれは少しずつ入れ替わっています。御三家の一つ水戸徳川家ゆかりの地で、水戸黄門として知られる徳川光圀の町であり、明治以降は納豆の生産も盛んになりました。
茨城県庁の周辺には県の公共施設や商業施設があり、国道50号水戸バイパス沿いでは、大塚町からけやき台にかけてロードサイドショップが並びます。駅前の中心街が歩いて回る場所だとすれば、バイパス沿いは車で店から店へ移る場所で、同じ水戸のなかでも休日の過ごし方はかなり違ってきます。
路線バスは茨城交通と関東鉄道が運行していて、水戸駅から茨城大学、赤塚駅、下市の方面や、県庁バスターミナル、偕楽園、常磐大学の方面へ向かいます。茨城大学は水戸キャンパスを市内に置く国立大学で、新制大学としての発足は1949年です。見和のキャンパスには常磐大学と常磐短期大学が併設され、放送大学も市内に茨城学習センターを置いています。大学のある地区と駅がバスでつながっているので、自家用車のない相手とも水戸駅を起点にした約束が組めます。
市内を走る鉄道は、JR常磐線と水郡線、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の三路線で、ふだん使える駅は水戸、赤塚、内原、東水戸、常澄の五つです。友部から小山方面へ向かう水戸線は、朝夕の一部の列車だけが常磐線を通って水戸駅まで乗り入れ、日中は直通の列車がありません。水戸線の沿線から来る相手と昼に会う日は、友部での乗り換えも含めて、時刻を二人で調べてから決めてください。
市の西部には常磐線の赤塚駅があり、駅の周りにはマンションや複合高層施設が建っています。さらに西の内原駅は、2005年に水戸市へ編入された旧内原町の駅で、駅の周りに大型のショッピングモールが立地しています。水戸市内でも西側に住む相手なら、水戸駅まで出てもらうより、こうした西部の駅で会う方が話が早い場合もあります。
水郡線、常磐線、大洗鹿島線と、鉄道の通らない二つの町
水戸市と境を接するのは、那珂市、笠間市、城里町、大洗町、茨城町、ひたちなか市です。東海村、小美玉市、常陸太田市は水戸市と接していませんが、常磐線や水郡線、国道でつながる近くの市町村にあたります。
水郡線で北へ、那珂市と常陸太田市
水郡線は水戸駅から福島県郡山市の方面へ延びる路線で、水戸と郡山の頭文字から名付けられました。北へ向かうと、那珂市の後台、下菅谷、中菅谷、上菅谷と駅が続きます。那珂市は市の花をひまわりとしていて、8月の那珂総合公園では「なかひまわりフェスティバル」が催されます。那珂市で出会いを探すなら、水戸に住む相手とは市の中心駅にあたる上菅谷駅の周辺で会う手があり、水戸の側も水郡線で乗り換えずに来られます。車で来る場合は国道118号が水戸と那珂市を結んでいます。
常陸太田市へは、那珂市の上菅谷駅で水郡線から支線が分かれています。市内には徳川光圀が隠居所とした西山荘があり、水戸黄門の縁で水戸とつながる町です。支線は本数が少なく、常陸太田から上菅谷駅や瓜連駅へ出て乗る人も多いため、待ち合わせも那珂市のときと同じ分岐駅のまわりに決めれば、二人の間に収まります。車なら国道349号が那珂市を通って水戸へ入ります。
常磐線を友部方面へ、笠間市と小美玉市
水戸駅から常磐線を赤塚、内原と進んだ先が、笠間市の友部駅です。笠間市は笠間焼の産地で、春と秋の陶器市が知られています。内原駅は友部駅の隣にあたり、2022年11月に南北自由通路と橋上駅舎の供用が始まりました。笠間で出会いを求める相手との待ち合わせには、この内原駅か、さらに一駅水戸寄りの赤塚駅が間を取った場所になり、車なら国道50号が使えます。
小美玉市には、百里飛行場に併設された民間の茨城空港があり、2010年に開港しました。市内の羽鳥駅から常磐線で水戸へ向かうと岩間、友部と通るので、間に入るのは笠間市の友部駅です。特急「ときわ」も止まる駅なので、水戸側からも出向きやすく、車で会う日は茨城町を通る国道6号が使えます。
国道123号と国道6号、城里町と茨城町
城里町は2005年に常北町、桂村、七会村が合併してできた町で、町内を通る鉄道はなく、最寄りの駅は水戸駅になります。町民センター「アツマーレ」には、水戸ホーリーホックの練習場があります。待ち合わせ場所は、車なら国道123号沿いか、赤塚駅のある水戸市の西側が候補です。
水戸市の南で境を接するのが茨城町で、町の東部にはラムサール条約登録湿地の涸沼があります。涸沼は汽水湖で、シジミの生産が盛んです。茨城町にも鉄道はありませんが、関東鉄道の路線バスが町の中心部から水戸駅方面へ走っているため、バスで来る相手とは水戸駅で、車なら国道6号沿いで落ち合えます。
大洗鹿島線で海側へ、北東の東海村
大洗町は太平洋に面した港町で、大洗港と苫小牧港の間には定期フェリーが通っています。町には大洗磯前神社と神磯の鳥居もあります。鹿島臨海鉄道大洗鹿島線は水戸から東水戸、そして水戸市の東端にあたる常澄と、市内の駅を通って大洗へ向かい、水戸と大洗の間だけを走る区間列車が多い路線です。大洗で出会いを見つけたいとき、相手が水戸に住んでいれば、電車の日はこの線に乗るだけで水戸駅との間を行き来できます。初回は水戸駅で会い、二回目に大洗まで一緒に足をのばすという順番も組みやすいでしょう。車で向かう日は国道51号が大洗方面への道になります。
水戸市から北東へ約15km離れた東海村には、1957年に日本原子力研究所の東海研究所が置かれました。常磐線の東海駅が村内で唯一の駅です。東海村で出会いを望む人にとっては、水戸との間にあるひたちなか市の勝田駅が待ち合わせの目安です。勝田を始発や終着とする列車が多く、ひたちなか海浜鉄道湊線も乗り入れています。
偕楽園の梅と上市通りの提灯、季節ごとに約束を重ねる
水戸の梅まつりは1896年に始まった行事で、偕楽園と弘道館を会場に、例年2月中旬から3月にかけて開かれます。夜に梅を見る催しが組まれる年もあるため、平日の仕事帰りに行けるかどうかは、水戸観光コンベンション協会がその年に出す案内で確かめてください。
偕楽園の梅の見頃は例年2月下旬から3月なので、まつりが始まった直後は咲きそろう前の時期にあたることがあります。初めて二人で梅を見に行くなら、まつりの初日にこだわらず、開花の便りが増えてくる2月の終わりから3月に日を合わせる方が、園内を歩く時間を長く楽しめます。
春から初夏にかけては行事が続きます。4月は千波湖畔や桜山で水戸の桜まつり、4月下旬から5月初旬は偕楽園でつつじまつり、5月初旬には上市通りで水戸まちなかフェスティバルが開かれ、6月には保和苑であじさいまつりがあります。初回を駅ビルで済ませた相手と二回目、三回目を決めるとき、この時期は月ごとに行き先を変えられます。
夏は人の多い日が続きます。2019年からは花火大会が「水戸偕楽園花火大会」として7月に移り、千波湖で開かれるようになりました。徳川光圀をたたえる水戸黄門まつりは例年8月第1週の土日で、1日目に提灯行列、2日目にふるさと神輿渡御があり、パレードは上市通りを進みます。混雑のなかで過ごす日なので、数回会って、歩く速さや疲れ方が互いに分かってから誘う方が落ち着いて楽しめます。
秋は9月に偕楽園で水戸の萩まつり、10月中旬に吉田神社例大祭、10月下旬から11月中旬に水戸の菊花展、11月下旬には千波公園で水戸のラーメンまつりと、規模も雰囲気も違う行事が並びます。梅の季節に知り合った相手と萩の季節にもう一度偕楽園を歩けば、同じ庭園で半年分の時間を振り返ることになります。
彼女探しをしていると、平日は東京へ通勤していて、水戸の街で過ごす時間は週末が中心という相手に会うこともあります。2015年の上野東京ライン開業で水戸駅から東京・品川へ乗り換えなしで行けるようになり、水戸駅南口や茨城県庁前からは東京駅行きの高速バス「みと号」も出ています。こうした相手とは、ここまでに挙げた行事のなかから土日に重なる日を選べば、平日の帰りの電車を気にしながら会うことはなくなります。
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