初対面は本厚木の改札前、慣れたら相模川の河原へ
| 場所 | どんな所か | 向いている段階 |
|---|---|---|
| 本厚木駅の周辺 | オフィスビルや商業施設、マンションが建ち並ぶ駅前 | 初対面、仕事帰り |
| 相模川の三川合流点とあゆみ橋 | 中津川と小鮎川が相模川に注ぐ、市の中央部の水辺 | 二回目以降の散歩 |
| 飯山観音と飯山温泉 | 観音の周りに温泉と森林公園がまとまる | 半日かけて出かける日 |
| 七沢温泉と七沢森林公園 | 丹沢の麓の温泉地と、同じ七沢の名を持つ森林公園 | 関係が深まってから |
| 宮ヶ瀬湖 | 遊覧船が就航するダム湖 | 車で遠出する日 |
初めて会う日は、本厚木駅の周りで完結させるのが現実的です。路線バスは本厚木駅と厚木バスセンターを中心に市内へ放射状に延びているため、別の地区に住む相手とも駅前なら時間を合わせられます。待ち合わせは昼の時間帯にし、改札の前や、モニュメント時計のある北口広場のように人通りのある場所を一つに絞って伝えておくと、お互いに構えずに済みます。
初対面から車で迎えに行く、あるいは相手の車に乗せてもらうという話が出ることもあります。それでも最初の一回は駅前で会い、車での移動は顔と人柄がわかってからに回すほうが、相手も安心して約束に応じられます。
雨の日は、駅に直結した商業施設が頼りになります。改札を出てから屋根の下で移動できるので、傘を差して歩く場面を減らせます。河原や公園を考えていた日でも、天気が崩れたら無理をせず、駅直結の建物の中で過ごす予定に切り替えれば十分です。
仕事帰りに駅の周りで食事をする日は、入る店を二人で前もって決めておくと安心です。本厚木駅の周辺では居酒屋やカラオケ店の客引きが目立つようになり、市は条例を改めて規制の対象を広げました。声をかけられても足を止めず、決めた店へまっすぐ向かいましょう。
話が弾んだら、相模川の方へ歩いてみるのも一案です。厚木の市街地は、東丹沢から流れてくる中津川と小鮎川が相模川に合流する、その合流点の右岸にあります。あゆみ橋が開通する前、この場所には通称「もぐり橋」がありました。ただ初対面なら明るいうちに河原を少し歩く程度にとどめ、暑い季節は屋外の時間を短めにして、夜の川辺は次に会う日の楽しみに残しておくほうが自然です。
市の西北部は丹沢山塊に連なる丘陵地で、温泉が点在しています。七沢温泉は丹沢の麓に湧くアルカリ性単純温泉で、pHは9から10ほど。とろみのある湯ざわりの美肌の湯として知られ、周辺の広沢寺温泉やかぶと湯温泉と合わせて七沢温泉郷と呼ばれることもあります。
長谷寺の名を持ち、坂東三十三観音の第6番札所でもある飯山観音へは、本厚木駅から神奈中バスに乗り、飯山観音前で降ります。周辺には飯山温泉と飯山白山森林公園があり、参拝と散策と湯をまとめた予定が組めます。どちらの温泉地も、初対面の相手を誘うより、顔なじみになってから提案する場所です。
市内には公園も多く、厚木中央公園や若宮公園、荻野運動公園、あつぎつつじの丘公園などがあります。このうち厚木中央公園は、鮎まつりの期間に催しの会場にもなる場所です。駅前でお茶をした次の回は、こうした公園のベンチで外の空気を吸いながら話すのもよい流れです。
宿場町の頃から続く人の流れと本厚木駅の役割
厚木は古くから交通の要衝でした。大山街道の途中にある大山詣の宿場町として発展し、相模川を使った水運の拠点でもあったことから、旧厚木町には問屋街が形成されました。
市域は神奈川県のほぼ真ん中に扇形に広がり、相模川の河口がある湘南海岸から北へ約14km入った内陸にあたります。東京からは直線で約46km、横浜からは約32km。海よりも川と山が身近な街なので、デートの行き先も水辺の散歩や丹沢側への小旅行が中心になります。
現在の厚木市は、首都圏の業務核都市に位置づけられた、工場や研究所、国や県の出先機関が多く立地する産業都市です。昼間の人口が夜間を上回り、市外から通勤や通学で入ってくる人が少なくありません。大学や短大も多く、東京農業大学と東京工芸大学の厚木キャンパス、神奈川工科大学、松蔭大学、湘北短期大学などに、小田急沿線から学生が通ってきます。学生時代を厚木で過ごした相手なら、当時よく歩いた場所を聞くところから会話が広がります。
昼に人が流れ込む街である分、厚木で出会いを求める社会人にとっては、平日の夕方に本厚木駅の周りで短時間だけ会う予定を入れる余地があります。仕事を終えてから駅で落ち合い、一時間ほど話して別れるくらいの会い方なら、平日でも互いの負担になりません。
本厚木駅は、座席指定制の特急ロマンスカーの総本数の半数以上が停まる駅です。千代田線直通の準急や新宿方面への各駅停車も多くがこの駅を始発としているため、東京寄りの沿線に帰る相手にとっては帰りの列車を選びやすい駅といえます。ロマンスカーで帰る相手なら座席指定の列車なので、乗る便を先に決めてもらい、そこから別れる時刻を逆算して予定を組むのがよいでしょう。新宿方面から小田急で来る相手なら、乗り換えなしで本厚木に着けるのも助かる点です。開業時の駅名は相模厚木駅で、のちに「本来の厚木」という意味を込めて本厚木駅へ改められました。
一方で、市の北部を中心に鉄道のない地域が広がり、近隣との行き来は車が頼りです。東名高速の厚木IC、新東名高速の厚木南IC、圏央道が市内を通り、国道も街を結んでいます。朝夕のラッシュ時は道路が混み合うので、車で迎えに行く約束なら、時間に余裕を持たせた待ち合わせにしておくのが賢明です。
食の話題では、厚木シロコロ・ホルモンが外せません。豚の大腸を割かずに管状のまま洗い、生の状態で流通させるのが特徴で、網で焼くと外側の皮が縮んでコロコロになります。本厚木駅の周辺には戦後まもなくからこの焼き方の店が並び、のちに第3回B-1グランプリでグランプリに選ばれました。第5回大会も厚木市で開かれています。煙の上がる網焼きは、服に匂いが付くのを気にしない間柄になってから一緒に行くと、気楽に楽しめます。
中津川の上流と丹沢の村、川向こうの街
厚木市の東側では、相模川が東隣の海老名市との境になっています。対岸の海老名市側は、鮎まつりの花火を眺める人が集まる側でもあります。伊勢原市とは小田急小田原線でつながっています。鉄道のない側に目を移すと、中津川の上流や丹沢の山あいに町と村があり、そこから厚木へはバスか車で出てくることになります。相手が小田急の駅を使える人か、バスや車が足になる人かで、会い方の組み立ては大きく変わります。
中津川がつなぐ愛川町
三川合流点で相模川に注ぐ中津川をさかのぼると、愛川町に入ります。西部は丹沢山地で、観光地は西部の半原地区と北部の三増地区に広がり、県立あいかわ公園や八菅山いこいの森、半原温泉があります。
町の路線バスは全便が神奈中で、厚木市方面へは行き先が本厚木駅の便と厚木バスセンターの便に分かれています。愛川で出会いを探す側がこのバスで来る日は、乗る便しだいで降りる場所が変わります。どちらの近くで待つのかは、前日までに伝えておきましょう。
県内でただ一つの村、清川村
厚木市と境を接する清川村は、神奈川県でただ一つの村です。旧宮ヶ瀬村の宮ヶ瀬地区と旧煤ヶ谷村の煤ヶ谷地区からなり、村域の多くを丹沢の山林が占めています。
鉄道の駅を持たない村で、最寄り駅は本厚木駅。村との間は神奈中バスが結んでいます。待ち合わせは相手がバスを降りる本厚木駅のそばにして、帰りのバスの時刻を最初に確かめておけば、別れ際に時計ばかり気にせずに過ごせます。
鮎の川祭りと丹沢の湯、交際が続いてからの厚木
相模川に灯籠を流して先祖を慰めたのが始まりといわれるのが、あつぎ鮎まつりです。大花火大会の会場は三川合流点の付近で、フィナーレには相模大橋に仕掛けた大ナイアガラが流れ落ちます。祭りの期間中は中心市街地でパレードやストリートダンスのコンテスト、市民出店村などが開かれ、小鮎川の河畔では子どもの鮎つかみどりも行われます。パレードや出店村は街なかで開かれるので、花火の前に中心市街地を二人で歩き、それから川沿いの会場へ向かう順番にすると一日がつながります。
その鮎も、厚木の味のひとつです。相模川は鮎釣りの川として知られ、そこでとれた鮎の塩焼きが名物になっています。
祭りのない日でも、相模川は付き合いの節目に使える場所です。何度か会ったあとなら、夕方に三川合流点の河原を歩き、暮れてから夜の相模川とあゆみ橋を眺めながら駅へ戻るのもいいものです。
古くから伝わる文化に触れたいなら、相模人形芝居があります。国から重要無形民俗文化財の指定を受けた伝統芸能です。上演の予定を見つけたら、映画や買い物とは少し違う休日の過ごし方として、二人で観に行く計画を立ててみてはいかがでしょうか。
相手が丹沢側の地区に住んでいるなら、その近くの温泉や森林公園へ連れて行ってもらう日を設けると、相手のふだんの暮らしが見えてきます。付き合いが長くなったら、七沢の温泉旅館に泊まって記念日を過ごすという使い方もあります。
鮎まつりのほかにも、市内ではあつぎ飯山桜まつりやあつぎ飯山あやめ祭り、飯山観音例大祭、小江戸あつぎまつりといった催しがあります。名前に飯山を冠した祭りが多く、一度歩いた飯山の界隈を、祭りの日に改めて訪ねる楽しみ方もできます。
山道を歩く体力に自信がある二人なら、丹沢側の山も行き先に加わります。七沢地区は大山や鐘ヶ嶽方面への登山口で、市内には飯山白山、鳶尾山、高松山などのハイキングコースもあります。体力に差がある場合は、短めのコースで相手の歩く速さを知ってから、次の山を相談するのが順当です。いきなり山道が不安なら、七沢森林公園や、飯山白山森林公園から始める手もあります。登山口のある七沢地区は温泉地でもあるため、山を歩いたあとで湯に寄る行程も組めます。
車を出せる関係になれば、宮ヶ瀬湖も行き先になります。厚木の三川合流点へ流れ下る中津川を、上流でせき止めた宮ヶ瀬ダムのダム湖で、愛川町、清川村、相模原市緑区にまたがり、自家用車での来訪者が多い湖です。ダムサイトには水とエネルギー館や観光用のインクラインがあります。インクラインの運転や遊覧船の運航は時期によって変わるので、出発の前日に最新の案内を調べておきましょう。冬に誘うなら、湖畔に自生するもみの木が毎年12月に飾り付けられ、クリスマスの催しも開かれます。
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