城の公園と日曜の街路市、浦戸の浜で初めて会う
高知の出会いを一回目の約束へ進めるとき、中心部で候補になるのは城、街路市、市場の三つです。帯屋町の北側を追手筋が通っていて、街路市と市場はどちらもこの中心街の中にあります。五台山の植物園や浦戸の桂浜は滞在が長くなる行き先なので、一回目は中心部の三つから選び、会話が続くと分かった二回目以降に回すのが無理のない順番です。
| 行き先 | 場所の手がかり | 一回目での使い方 |
|---|---|---|
| 高知公園(高知城) | 城域が公園として開かれている | 天守に入らなくても園内を歩いて話せる |
| 日曜市 | 日曜日の追手筋 | 店先をのぞきながら歩ける |
| ひろめ市場 | 帯屋町 | 昼どきに共用の席で軽く食べる |
| 高知県立牧野植物園 | 五台山 | 半日かけて園内を回る |
| 桂浜 | 浦戸、太平洋に面した浜 | 海を眺めながら浜を散歩する |
城の公園は歩くだけでも成り立つ
高知城は現存十二天守の一つです。いまの天守は1727年の火災のあとに建て直され、1749年に完成しました。本丸の建物が今も残る城として知られ、日本100名城の一つにも数えられます。城域は高知公園として開かれていて、料金がかかるのは天守と本丸御殿に入るときです。
一回目は公園を歩くところまでにしておく使い方ができます。入館の時間を気にせずに済むので、相手の歩く速さに合わせて、話の区切りで足を止めるような気楽な過ごし方になります。
日曜の朝なら街路市
高知市の案内によると、日曜市は300年以上の歴史を持つ街路市で、近郊の農家を中心に約300の店が追手筋に並びます。野菜や果物を前にすると、好きな食べ物や料理をするかどうかといった話に移りやすく、立ち止まっては歩くという動きも気楽です。
昼どきのひろめ市場
帯屋町二丁目と大橋通りが交わる角に、1998年に開業したひろめ市場があります。50を超える店が集まった集合型の屋台村で、買ったものを共用の席で食べる仕組みです。
一人が席を確保し、もう一人が店を見て回る、という分担をすると、戻ってきた相手が何を選んだかで好みが分かります。営業時間は店ごとに違うため、昼の時間帯に待ち合わせると二人の動きがそろいます。
曜日で変わる一回目の組み立て
三つの行き先は、曜日によって組み合わせ方が変わります。日曜なら、午前に追手筋の日曜市を見て回り、そのあと高知公園へ移って腰を落ち着けて話す流れが組めます。市の店が並ぶのは追手筋なので、最初の待ち合わせ場所も追手筋の側に置くのが自然です。土曜や平日なら街路市の代わりにひろめ市場で昼を済ませ、食後に城の公園へ向かう順にすると、食事と散歩で話題の種類が変わります。
どちらの流れでも、明るいうちに解散できる長さに収めるのが基本です。相手が路面電車かJRで来るなら、乗る便を決める余裕も残せます。
浦戸の浜は帰りの便を確かめてから
桂浜は浦戸にあり、龍頭岬と龍王岬のあいだで太平洋に開けた浜です。1928年に完成した坂本龍馬像は、像の高さが5.3m、総高は13.48mあります。浜は二つの岬にはさまれているので、片方の岬の側まで歩いて折り返すと、ちょうど話の区切りがつけやすい散歩になります。近くには県立坂本龍馬記念館と桂浜水族館もあり、浜を歩いたあとで屋内に移れる点が、海辺の行き先としては心強いところです。
高知駅やはりまや橋の方面からはとさでん交通のバスが出ています。本数は変わることがあるので、帰りの便を先に調べておけば、時計を気にしながら話す時間が減ります。
鏡川と浦戸湾の街、中核市高知の暮らしぶり
高知市が中核市へ移行したのは1998年です。市の中心を鏡川が流れ、浦戸湾が市街地まで入り込んでいます。五台山、筆山、工石山といった山も市内にあり、川と湾と山がひとつの市に収まっています。同じ市内のまま、街なかの散歩、太平洋を望む浜、山の上の植物園と、会うたびに景色を替えられるのはこの地形のおかげです。
JRの高知駅、路面電車のはりまや橋
JR土讃線の駅は、市内に土佐大津、布師田、土佐一宮、薊野、高知、入明、円行寺口、旭、高知商業前、朝倉の10駅があります。高知駅の今の駅舎は2008年に完成し、特急の南風、しまんと、あしずりが発着します。市内でも土讃線の沿線に暮らす相手なら、土佐一宮の側からでも朝倉の側からでも、ほかの線に乗り換えることなく高知駅まで来られます。
路面電車のとさでん交通は、はりまや橋から伊野へ向かう伊野線、後免町へ向かう後免線、桟橋通五丁目へ向かう桟橋線、高知駅前へ向かう駅前線などを走らせ、総延長は25.3kmあります。路線は伊野、後免町、桟橋通五丁目の方面に延びているため、そこから外れた地区に住む相手は、車やバスで中心部へ出てくることも考えられます。伊野線と後免線はどちらもはりまや橋を起点にしているので、伊野の側からでも後免町の側からでも、乗り換えなしで着けるのがはりまや橋の停留場です。駅前線の高知駅前停留場はJR高知駅の駅舎に南から接していて、はりまや橋を通って桟橋通五丁目へ向かう電車もここから出ます。JRで着いた相手とも、駅を出てそのまま路面電車に乗れば、はりまや橋で落ち合えます。
高知龍馬空港は、市内ではなく南国市にあります。出張や帰省で飛行機を使う相手なら、空港から市内へ出てくる時間も含めて約束の時刻を考えることになります。
帯屋町の商店街と主な地区
主な地区には、はりまや町、帯屋町、追手筋、上町、丸ノ内などがあります。帯屋町のアーケード商店街は戦後、県内各地から人を集める商業地として育ちました。帯屋町は一丁目と二丁目に分かれ、北を追手筋、東をはりまや町に接していて、京町・新京橋の商店街とともに中心の繁華街をつくっています。遠くから来る相手と会う日でも、商店街を歩くところから昼食まで、帯屋町の中だけで済ませられます。待ち合わせを一丁目と二丁目のどちらの側にするかまで決めておくと、アーケードの中で相手を探して歩き回らなくて済みます。
合併で広がった市域と大学
2005年に土佐山村と鏡村を、2008年に春野町を編入したことで、市域は中心街から離れた旧村、旧町の地区まで広がりました。土佐山と鏡はもとは土佐郡の村、春野は吾川郡の町で、いずれも帯屋町やはりまや橋の中心街とは別の自治体として歩んできた地区です。
同じ高知市内の相手でも、住まいが土佐山や鏡、春野の地区だと分かったら、中心街へ出てくる手段と帰りの道のりをまず聞いておきます。それが分かれば、待ち合わせを帯屋町の側にするか、はりまや橋の停留場にするかも、相手の帰り道に合わせて選べます。
市内には、国立の高知大学、公立の高知県立大学、私立の高知学園大学と高知健康科学大学の各大学があります。
伊野、後免、須崎の方面へ、県中央部の周辺市町
以下の八市町のうち、高知市と境を接しているのはいの町、南国市、土佐市です。この八市町のほかでは、土佐郡の土佐町も高知市と境を接しています。香美市、香南市、佐川町、越知町、須崎市はそれより先にある周辺の市町で、高知市とは直接境を接していません。どの町の相手でも、ここで挙げる会う場所はあくまで目安なので、二人の住まいに合わせて決めてください。
後免線とごめん・なはり線の沿線
後免線の終点、後免町停留場がある南国市では、JR土讃線の後免駅で土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線に乗り換えられます。南国市での出会いを考えるなら、後免線の沿線か、土讃線の土佐一宮駅のあたりが会う場所の候補になります。
ごめん・なはり線をさらに乗り進めると、のいち、あかおか、夜須などの駅がある香南市に入ります。赤岡では例年7月の第3土曜と日曜に絵金祭りが開かれます。
高知工科大学のキャンパスと鍾乳洞の龍河洞は、香美市にあります。市の中心駅は土讃線の土佐山田駅です。香美市からは土讃線で、香南市からはごめん・なはり線で高知駅へ出られるので、この二つの市に住む相手には、乗ってくる列車の時刻を聞いて、高知駅の改札で迎える段取りが組めます。
伊野線の終点と佐川町、越知町
伊野線の電車に終点まで乗ると、いの町の伊野停留場に着きます。町の中心駅はJR土讃線の伊野駅です。いの町で出会いを探すときは、伊野線の途中の停留場か、JR朝倉駅の周辺を会う場所に据えると、無理のない計画になります。
牧野富太郎ゆかりの町として知られるのが、いの町や土佐市の西にある佐川町です。町にある牧野富太郎ふるさと館は、五台山の植物園と同じ人物にちなむ施設なので、会ったときの話の糸口にもなります。佐川町の相手には、JR土讃線の佐川駅から列車で高知駅まで来てもらい、そこで会う約束が立てられます。
鉄道の通っていない越知町では、最寄りの駅が佐川町の佐川駅になります。町を国道33号が通り、横倉山県立自然公園があります。越知町で出会いを求める場合は、車かバスで朝倉や伊野の方面まで出ると、会える範囲が広がります。
土佐市と須崎市、高知自動車道の方面
土佐市も同じく線路のない市で、JR朝倉駅か伊野駅が最寄りになります。高知自動車道の土佐ICがあり、波介山展望公園もこの市にあります。車で来る相手なら、高知市西部の朝倉あたりで落ち合うのが現実的です。
港町の須崎市は、須崎港や横浪半島を持ち、鍋焼きラーメンでも知られています。須崎市で出会いの幅を広げたいときは、須崎駅から土讃線に乗って高知駅で会う約束にすれば、車を出さずに済みます。
交際を本気で考える二人の高知での過ごし方
最初は恋活のつもりで会い始めた相手でも、回数を重ねて交際を考えるようになれば、行き先の選び方にも変化が出てきます。
8月のよさこい祭りを一緒に見る
よさこい祭りは1954年に始まり、例年8月9日の前夜祭、10日と11日の本祭、12日の後夜祭と全国大会という流れで開かれます。踊り手は鳴子を手に持って踊るのが決まりです。
付き合い始めて最初の夏なら、四日間のうちどの日に見に行くかを二人で話し合うところから楽しめます。本祭の二日間を両方見るのか、後夜祭と全国大会のある12日に絞るのか、相手の夏休みと照らし合わせて日を選べます。踊りの時間や場所の細かな案内は、主催者がその夏に出す発表で確かめてから計画を固めてください。
天守と本丸御殿に入る二回目
最初に城の公園を一緒に歩いているなら、次の回は天守と本丸御殿の中まで入る日にできます。公園から見上げるだけだった天守に今度は上り、続けて本丸の建物を順に見て回るので、同じ城でも、園内を歩いた日とは別の話題が出てきます。
五台山の植物園と竹林寺で半日
五台山にある高知県立牧野植物園は1958年に開園し、牧野富太郎を記念して3000種近い植物を育てています。園の面積は17.8haあり、見る順番を相談しながら回るだけでも時間がたちます。歩き疲れたら休む場所を探すところまで二人で決めることになり、その相談の仕方にも相手らしさが表れます。南園には四国八十八箇所の31番札所、竹林寺が接していて、植物園と寺を続けて訪ねられます。
半日ほど一緒に歩くと、仕事のことや家族のことなど、初めの数回では出なかった話にも自然と進みます。三回目、四回目あたりの行き先に向く場所です。
日曜市の買い物を二人の台所へ
互いの家を行き来するくらい交際が進んだら、日曜の朝に追手筋の市で野菜や果物を一緒に選び、その日の食事を二人で作る過ごし方もできます。店先を眺めて歩くだけだった最初の頃と違い、量や値段を相談しながら買う場面には、普段の暮らし方がそのまま出ます。婚活として結婚を考えている相手なら、休日をこう過ごせるかどうかは、外食を何度も重ねるより早く見えてくることがあります。
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