駅を軸に低く広がる街と、車中心の暮らし
佐賀駅はJR長崎本線の駅で、市の中心駅にあたります。県庁や佐賀城、佐嘉神社は駅から南へ約2km。駅の南口と県庁を結ぶ中央大通りを軸に、銀天通り、片田江、唐人町、呉服町、県庁通り、白山などの中心商店街が連なっています。駅の周囲にはビルと商業施設がまとまっているものの、少し離れると低層の住宅地が続き、高層の建物はほとんど目に入りません。
市街地は北部の国道34号付近でも海抜5mほどで、起伏の少ない平野に中小の川や水路のクリークがはりめぐらされています。坂らしい坂がないので、駅から城のあたりまでの道のりも、体力を気にせず歩く前提で組み立てられます。
鉄道より道路で動く人が多い
市内にあるJRの常設駅は、長崎本線の伊賀屋駅・佐賀駅・鍋島駅・久保田駅の4つで、久保田駅には唐津線も乗り入れています。日々の足は乗用車と路線バスが中心で、佐賀駅に隣接する佐賀駅バスセンターから近隣の市町へバスの路線網が延びています。
買い物の行き先も一か所ではありません。兵庫町や、駅北側の国道263号沿いにあたる高木瀬・大和町南部など、幹線道路沿いの大型商業地が客を集める一方、中心市街地の人通りは減ってきており、にぎわいを取り戻すことが市の課題とされています。中心市街地は駐車場の不足が課題として挙げられてきた地区でもあります。佐賀で出会いを探して最初の約束を決める段階では、車で来る相手と、駅前に車を置かずに会える場所にするのか、郊外で会うのかを事前に二人で決めれば、当日に空いた駐車場を探して走り回る事態を避けられます。
大学のある地区と、山から海まで広がった市域
佐賀大学は本庄町と鍋島町にキャンパスを置き、芸術地域デザイン学部や医学部、農学部などを抱えています。市内には西九州大学や佐賀女子短期大学もあります。鍋島地区は、医科大学の開設をきっかけに住宅開発が進んだ地区です。
市域を大きく広げたのは合併です。諸富町・大和町・富士町・三瀬村、続いて川副町・東与賀町・久保田町が加わり、山あいの温泉地から有明海沿いの海苔養殖が盛んな地区までが同じ佐賀市になりました。合併後は、福岡市とも市境を接しています。SAGAサンライズパーク内のSAGAアリーナでは、SVリーグのSAGA久光スプリングスやB.LEAGUEの佐賀バルーナーズの試合が開かれ、二人で観戦に出かける約束にも使えます。
佐賀駅南口の面浮立像と城の堀端
佐賀駅の南口と北口では、国民スポーツ大会の開催などに関連して整備事業が続けられてきました。駅で落ち合うなら、目印にしやすいのは南口です。佐賀駅前交流広場が設けられ、面浮立の銅像が立っています。北口の広場はスクランブル交差点を取り入れた形に整えられました。南口から中央大通りを南へ進めば、商店街を抜けて約2kmで城の一帯に着き、歩けば通りの様子を眺めながら向かえます。
佐賀城公園、堀沿いの散策路と歴史館
佐賀城公園は城の堀沿いと城跡の周りに広がる公園で、散策路が巡り、桜と紅葉の名所です。鯱の門が残り、城跡の楠群は県の天然記念物です。二の丸跡には、再建された鍋島直正公の銅像も立っています。園内には佐賀城本丸歴史館があり、外を歩いてから室内の展示へ移れます。雨の多い土地なので、天気や相手の様子を見て屋外と屋内を行き来できるのは助かります。
多布施川の川沿いと神野公園
市街地の北部を縦に流れる多布施川は、江戸初期に成富兵庫茂安が石井樋を設けて嘉瀬川から分けた川で、そのまま佐賀城内まで達します。川沿いの多布施川河畔公園は市街地から郊外へ続く散策路で、桜の名所です。川そのものが城内へ流れ込んでいるため、川沿いで会ってから城の一帯へ移る順路も組めます。神野公園には小動物園やとんぼ池、桜並木、こども遊園地があり、鍋島家の茶屋を再建した隔林亭も見られます。並んで歩きながら話したい初回なら、この一帯も候補に入ります。
有明海側、東与賀町の干潟
市街地から南へ向かうと、景色は有明海の干潟に変わります。東与賀町大授搦の地先にある有明海奥部の東よか干潟は、2015年にラムサール条約湿地に登録され、紅葉する塩生植物のシチメンソウが自生しています。城下町や山あいの公園とはまったく違う眺めなので、二回目に「今度は海のほうへ」と行き先を変えたいときに誘いやすい場所です。
金立町まで足を延ばす
金立町の金立公園・金立山いこいの広場は桜、紅葉、コスモスの名所で、遊戯やアウトドアの施設に加え、植物と薬草の資料館もあります。花の季節に外で体を動かすなら公園へ、歴史好きの相手となら、同じ町内にある縄文時代早期末葉の東名遺跡(国の史跡)へ向かう、という分け方ができます。
二度目からは城下の行事と山あいの温泉へ
城下の中心部では、冬の終わりから夏にかけて行事が続きます。2月から3月にかけては佐賀城下ひな祭りが開かれ、市の中心部で開かれる佐賀城下栄の国まつりは、開催時期が見直されて初夏に移っています。夏は6月・7月から8月まで、土曜日を中心に商店街で銀天夜市が開かれ、夕方からの短い約束にも合わせられます。
初夏は大和町へ出かける季節です。大和中央公園の花しょうぶ園は5月から6月に見ごろを迎えます。同じ大和町には律令制の時代に肥前国の国府が置かれ、葉隠の発祥地とされる黒土原には山本常朝の碑が立っています。
秋の熱気球の国際大会が始まる前日からは、佐賀ライトファンタジーとして市街部の道路がライトアップされ、翌年1月ごろまで続きます。期間中は佐賀駅南口にネオン看板も設けられるので、南口で落ち合ってから光の通りへ歩き出せます。冬も雪はめったに積もらない土地なので、夕食のあとに駅から城の方向へ少し歩くだけで、秋から冬にかけての約束に季節らしさが加わります。
山あいへ車で出かける日
付き合いが深まってきたら、北部の山あいが遠出の行き先になります。富士町の古湯温泉は嘉瀬川と貝野川の合流部近くに温泉街が広がり、38℃から40℃ほどのぬる湯が特徴とされます。古くから湯治場として栄え、「美人の湯」とも呼ばれる温泉で、徐福が見つけたという開湯伝説も伝わっています。熊の川温泉も、今なお湯治場として続いています。古湯温泉のそばを流れる嘉瀬川は、市街地の多布施川が分けられた元の川でもあり、街なかの散歩と山あいの遠出が一本の川でつながっています。「九州の嵐山」とも呼ばれる川上峡は、渓流の周りに景勝地や温泉が点在する行楽地です。三瀬村と富士町にまたがる北山ダムの周辺は、釣りやサイクリングを楽しむ人が訪れる避暑地として使われていて、夏の暑さが厳しく熱帯夜も少なくない市街地を離れ、二人で涼みに行く先になります。三瀬村には南フランスの田舎町をイメージした観光牧場のほか、三瀬温泉やまびこの湯もあり、牧場で過ごしたあとに湯へ寄る一日も組めます。
徐福の伝説を何度かに分けてたどる
市内では金立町・諸富町・富士町・大和町の4か所が徐福ゆかりの地とされ、諸富町の寺井津には上陸地と伝わる「浮盃」があります。金立山にもフロフキなどの伝説が残っています。4か所を一日で回ろうとすると移動ばかりの日になるので、金立山の伝説と諸富の浮盃を別々の日に訪ねるほうが、ゆっくり話もできます。
川副町の空港と路線バス
市の最南端にあたる川副町には佐賀空港があり、市の中心部とのあいだを路線バスが結び、リムジンタクシーも運行しています。付き合いが続いて二人で旅行を計画するころには、中心部からバスで向かえるこの空港が出発地の候補になります。
メールアドレスを残していただくと、こちらで申し込みを確かめ、その返事をメールでお届けします。
線路で東西へ、橋で筑後川の南東へ広がる周辺の市町
唐津線と長崎本線で西へ
唐津線に小城駅、長崎本線に牛津駅を持つ小城市は、佐賀市と境を接しています。旧小城町は「小京都」と呼ばれる地域のひとつです。小城市での出会いなら、どちらの駅も佐賀駅と線路でつながっていて、唐津線は市内の久保田駅で長崎本線と合わさります。初回は相手に佐賀駅の南口まで来てもらう形が分かりやすいはずです。
小城市のさらに西にある江北町の江北駅は、長崎本線と佐世保線が分かれる駅で、以前は肥前山口駅という名前でした。佐賀駅バスセンターから牛津駅前を経て江北駅前へ向かう路線バスも走っています。江北町の相手とは、佐賀駅と江北駅の中ほどにある小城市の牛津駅周辺を待ち合わせ先にすると、どちらから見てもほどよい道のりで済みます。
国道34号に沿って東へ
佐賀駅から長崎本線で東へ2駅進むと神埼駅です。神埼市は佐賀市と境を接しており、九年庵や仁比山神社といった名所を市内に抱えています。神埼市での出会いは距離が近いぶん、佐賀駅と神埼駅のどちらで会うかを、その日に相手がどちらから来るかで決めれば足ります。
神埼市のさらに東には吉野ヶ里町があり、千石山のサザンカ自生北限地は国の天然記念物です。町を長崎本線と国道34号が東西に通っているので、線路でも車でも、あいだに入る神埼市の中心部が中間の位置になります。
上峰町では、2年に1度、例年10月25日前後の土日に米多浮立が行われます。佐賀県指定の重要無形民俗文化財です。県道22号を通る西鉄バスで佐賀駅まで出られるほか、車なら国道34号を西へ走り、神埼市の周辺で合流する形が無理なく組めます。
筑後川を渡る国道208号で南東へ
筑後川をはさんで佐賀市と向き合う福岡県の大川市は、家具の大生産地として知られています。市の西部を流れる筑後川が家具の町を形づくった主な理由とされます。佐賀市とは鉄道でつながっていないため、国道208号の大川橋と諸富橋を渡ってすぐの佐賀市諸富町が会いやすい場所になります。
掘割が縦横に流れ「水の都」と呼ばれる柳川市は、筑後川の河口付近でだけ佐賀市と接していますが、そこに道はなく直接は行き来できません。ただ、西鉄柳川駅から大川橋、諸富を経て佐賀駅へ向かう西鉄バスの路線があるため、柳川に住む相手とは、このバスが停まる大川橋か諸富を合流点にできます。
大木町は佐賀市と接していない福岡県の町で、中心駅は西鉄天神大牟田線の八丁牟田駅です。カササギ生息地として、町域が国の天然記念物の指定を受けています。佐賀へ直通する鉄道がないので、車で大川市を抜け、大川橋を渡る道筋が基本です。中間には大川市の中心部が来ます。