合併の歴史が形づくった富士駅周辺と吉原の街並み
現在の富士市は、かつての富士市と吉原市、鷹岡町が合併してできた市です。その成り立ちを映すように、中心市街地は「富士駅周辺地区」と「吉原地区」の二つと定められています。どちらか一方だけが街の顔というわけではありません。富士で出会いを探す男性にとっては、相手の住まいが二つのうちどちら寄りかによって、通じる地名も会いやすい場所も変わってきます。
富士駅の周辺
富士駅はJR東海道本線の駅で、身延線もここを起点に北へ延びています。駅の北側には富士本町商店街があり、旧富士市の中心だった一帯です。駅前広場は北口と南口の両方にあり、北口とその周辺では2025年に再開発工事が始まりました。待ち合わせの目印は改札を出てすぐの場所か南口の駅前広場にしておくと、北口の様子がどう変わっていても相手を見つけられます。
吉原の宿場町と岳南電車
吉原地区は旧吉原市の中心で、江戸時代には東海道の吉原宿がありました。吉原中央駅から吉原本町駅にかけて吉原商店街が続き、岳南電車の吉原本町駅で降りればそのまま商店街を歩けます。市内には「左富士」と呼ばれる名所もあります。歌川広重が東海道五十三次の「吉原」に描いた風景です。
車で動く人のための商業地
二つの中心のおおよそ中間には、市役所とロゼシアターのある地区が広がります。車で動くことを前提に区画が整えられた場所で、どちらの中心からも向かいやすい位置にあります。新幹線の新富士駅の周りは駅ができてから発展した地区で、国道1号沿いに展示場のふじさんめっせや大型店が並びます。展示場で催しのある日は、それに合わせて会う約束もできます。
市内には東名高速の富士ICと、スマートICを備えた富士川SAがあり、新東名の新富士ICもあります。富士川SAには道の駅富士川楽座が併設されています。市外の相手が車で来る日は、降りるICを最初に聞いておけば、待ち合わせ先を一つに絞れます。
市の都市計画が「過度に自動車に依存しないで移動できる都市交通体系」を目標に掲げているほど、富士市は車社会です。初対面の日に家まで迎えに行く提案は、相手によっては重く感じられます。最初は駐車場のある公園や駅の近くで現地集合にして、帰りもそれぞれ自分の足で動ける形にしておくと、互いに気を張らずに一日を終えられます。
岩本山の展望台と田子の浦の港、初対面に選びたい場所
初めて会う場所は、駐車場があるかと、駅やバスで着けるかの二点で選ぶと、車を持つ人とも持たない人とも約束できます。
| 場所 | 集合の起点 | 合う日 |
|---|---|---|
| 岩本山公園 | JR富士駅から岩松北地区のコミュニティバス「こうめ」、車なら東名富士ICから | 梅や桜の咲く晴れた昼 |
| 中央公園とロゼシアター | 市役所の西、潤井川沿い | 芝生でゆっくり話したい日、ホールで公演がある日 |
| ふじのくに田子の浦みなと公園 | 田子の浦港の周辺 | 海沿いを歩いて港の景色を見る日 |
| 竹採公園 | 比奈地区 | かぐや姫の伝説をたどる散歩の日 |
岩本山公園では、2月中旬から3月上旬に梅、3月下旬から4月上旬には500本を超える桜が咲き、そのあとにアジサイやバラが続きます。展望台は3か所あり、富士山、西を流れる富士川、駿河湾、愛鷹山を見渡せます。展望台を一つずつ回るだけで、ほどよい散歩の時間になります。バスを降りてすぐ園内に入れるため、運転しない人とも約束を交わしやすい公園です。駐車場は293台分あり、第3駐車場は24時間使える案内になっていて、夜景も楽しめます。とはいえ初対面で夜の山へ誘うより、明るい時間に一度歩き、夜景は次に会う口実として残しておくほうが自然です。梅と桜の時期には、園内で催しが開かれることもあります。
中央公園は約6.3haの広さがあり、バラ園と芝生広場、野外ステージ、花時計を備えています。隣のロゼシアターは富士市文化会館のホールで、公演の前後に芝生の公園を少し歩く、という組み合わせができます。二つの中心の中間にあるので、富士駅側と吉原側に分かれて住む二人が初めて会う場所としても据わりのよい公園です。
海側に目を移すと、田子の浦港の周りには、ふじのくに田子の浦みなと公園と富士と港の見える公園があります。沼津市から田子の浦港までは、海岸線に千本松原が続きます。富士市沖や沼津市沖でとれる田子の浦しらすは地理的表示に登録された特産品で、鮮度のよさとぷりぷりした食感が特徴とされています。港を歩いたあとの食事にしらすを選べば、海まで足を延ばした一日に締まりが出ます。
比奈の竹採公園は、竹取姫伝説の地にある公園です。同じ比奈地区には岳南電車の比奈駅もあるので、車を出さずに電車で向かう道も選べます。富士市はかぐや姫伝説ゆかりの地とされ、市立博物館も富士山かぐや姫ミュージアムという名前です。
富士山そのものを行き先選びの軸にする場合、市内のどこから眺めるかによって景色はかなり違ってきます。新幹線の新富士駅はホームの壁面がすべてガラス張りで、駅の前後は富士山の眺望がよい区間とされています。今宮のように茶畑の向こうに山がそびえる景色もこの市の顔で、茶(富士のやぶ北茶)は梨やイチゴと並ぶ特産品です。展望台から広く見渡した日と、茶畑越しに見上げた日とでは、同じ山でも印象が変わります。
市の西部を流れる富士川は、日本三大急流の一つに数えられる川です。川沿いには富士川緑地と雁堤があり、富士川かりがね橋も架かっています。
このほか市内には、丸火自然公園、広見公園、浮島ヶ原自然公園、富士山こどもの国といった公園や施設もあり、二度目以降は天気や季節に合わせて行き先を替えられます。
だるま市、祇園祭、花火の夜と続く富士の暦
一度会って話が合ったら、二度目は日付の決まった行事に合わせると誘う側も気が楽です。富士市の主な祭りは、季節ごとにおおむね次の時期に開かれます。
- 例年2月頃: 妙法寺の毘沙門天大祭(旧暦1月7日から9日、日本三大だるま市の一つとされる)
- 例年5月下旬: 曽我八幡宮の曽我まつり
- 例年6月: 吉原商店街の吉原祇園祭(第2土・日曜日)
- 例年7月: 中央公園と青葉通りの富士まつり(第4日曜日、夜に花火)
- 例年8月: 甲子神社と富士本町商店街の甲子祭(第1土・日曜日)
- 例年9月下旬: 比奈公園の姫名の里まつり
- 例年10月: 雁公園のかりがね祭り、甲子秋まつり
梅と桜の岩本山の春が終わっても、5月から10月まではほぼ毎月、市内のどこかで祭りがあります。祭りの多くは曜日で日取りが決まります。2月のだるま市は岩本山の梅の時期とも近いので、昼に梅を見てから妙法寺へ回る一日も考えられます。日取りの動くだるま市は特に、主催者が出すその年の案内を確かめたうえで誘いましょう。
夏は、二つの中心のそれぞれに地元の祭りがあります。相手の地元の側の祭りを選べば、通っていた道や見慣れた店先を、相手に案内してもらいながら一緒に歩けるでしょう。富士まつりの日は昼のうちに会い、日が暮れるまで会場の周りで過ごす流れも組めます。真夏の祭りの日は、日中を屋内で過ごしてから夕方に外へ出る順番にすると体が楽です。
岳南電車は、懐かしい駅の明かりや工場の夜景が沿線全体にあるとして、日本夜景遺産の認定を受けています。吉原駅から岳南江尾駅まで10駅の路線で、全線で使える1日フリー乗車券もあります。TOICAやSuicaなどのICカードはこの路線では乗車券として使えないため、吉原本町の商店街や比奈の竹採公園へ電車で向かう日は、乗る前に切符を用意しておいてください。帰りが日暮れ後になれば、その車窓がそのまま夜景になります。
秋の紅葉なら、東部の須津川渓谷が市内の名所です。同じ東部の中里地区には、沼津市方面へ延びる県道吉原沼津線(通称もみじ通り)があり、モミジバフウの街路樹と歩道が整っていて、歩いて楽しむ人も多い通りです。須津川渓谷で紅葉を見た帰りに車を止め、並木の下を少し歩くのにちょうどよい道です。
富士市で長く付き合える相手が欲しい方は、メールアドレスを書き添えて申請してください。届いた申請の内容を確認したうえで、結果はメールでお返事します。
御殿場線、身延線、東海道本線でつながる周辺の町
相手が市外の町に暮らしている場合、行き来の軸になるのは、鉄道なら東海道本線と身延線、車なら国道469号や新東名です。
愛鷹山の向こう、御殿場線の沿線
長泉町と富士市が接しているのは、愛鷹山の位牌岳付近の山中だけです。町には鮎壺の滝があります。鉄道で向かうと東海道本線の沼津駅で御殿場線へ乗り継ぐ形になるため、会うのは沼津駅の周辺が無理のない合流点です。車なら新東名の新富士ICから長泉沼津ICへ向かう道があります。
同じ御殿場線の沿線でも、裾野市は富士市と境を接しています。富士山、箱根山、愛鷹山に囲まれた富士山の裾野にあり、市内には御殿場線の裾野駅と岩波駅があります。裾野に住む相手とは、電車なら沼津駅で落ち合うのが手堅く、車なら富士山の南麓を通る国道469号が十里木を経て両市を結んでいます。
富士山の山腹側で富士市と接するのが御殿場市で、市内には秩父宮記念公園があります。気候は冷涼で雨が多く、霧も出やすい土地なので、山を越える道を車で行き来する日は天気を見てから出発を決めるのが安全です。御殿場の出会いまで視野に入れるのであれば、落ち合う先は御殿場線の御殿場駅とし、こちらが沼津駅で乗り換えて出向く形が分かりやすいでしょう。車の場合は、新東名の新富士ICから新御殿場ICへ向かう道と、国道469号があります。
身延線を北へ、富士川沿いの南部町
山梨県の南部町は、富士市から見ると富士宮市の向こう側にある町です。町の中を富士川が南北に流れ、身延線の内船駅には特急ふじかわが停まります。富士駅から身延線一本でつながっているので、途中にある富士宮駅のあたりで会う約束にすると、双方とも一本の電車で着けます。
東海道本線を東へ、沼津と三島の先
東へ向かう場合は、東海道本線の沼津駅と三島駅が、その先の町との乗り換え駅になります。
函南町も富士市とは接しておらず、間には沼津市と三島市があります。それでも東海道本線の函南駅へは、富士市内の各駅から一本の列車で着けます。函南での出会いも探したい場合、顔を合わせるのは沼津駅か三島駅の周辺が手頃です。酪農が盛んな町で、丹那牛乳が地域団体商標として登録を受けています。
湧水の柿田川で知られる清水町には鉄道の駅がないため、沼津駅か三島駅で落ち合ってから一緒に動く段取りになります。
伊豆長岡温泉のある伊豆の国市へは三島駅で伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り換えるので、三島駅の周辺で会う段取りが自然です。