名鉄の東岡崎とJRの岡崎駅、名前の似た二つの駅
2003年に中核市へ移行した岡崎市には、JR、名鉄、愛知環状鉄道の3路線が通り、そのなかで要になる駅が二つあります。ひとつは名鉄名古屋本線の東岡崎駅で、中心市街地の側に位置し、北側を乙川が流れています。岡崎公園や康生方面の街並みにも近く、名鉄の営業列車はすべてここに停車します。
もうひとつがJRの岡崎駅です。市の南郊にあり、JR東海道本線と、この駅を起点とする愛知環状鉄道が乗り入れ、新快速も停まります。東口・西口のどちらにもペデストリアンデッキとバスターミナルが整備されています。
名古屋方面との行き来には、JRなら新快速の停まる岡崎駅、名鉄なら東岡崎駅が使われます。
JR岡崎駅は城下の中心市街から離れているため、「岡崎駅で」という約束だけでは、相手が名鉄の東岡崎を思い浮かべている可能性があります。初回の連絡では、名鉄かJRかまで言葉にして確かめてください。
改築工事が続く東岡崎駅
東岡崎駅は、駅舎を全面的に建て替える工事の途中です。2019年11月にペデストリアンデッキが完成し、同じ月に商業施設も一つ開業しました。2024年4月には南口に商業施設が開業しました。かつて駅ビルにあった百貨店は2021年5月に閉店しており、新しい駅舎は2028年、新しい商業施設は2029年の完成が予定されています。
完成までの数年は、訪れるたびに駅の様子が少しずつ変わっていくはずです。工事の段階によって通路や出入口の位置が変わることもあります。駅の中で相手を探すより、乙川に出たところを集合場所にしたほうが、工事の影響を受けにくくなります。
矢作川と乙川、東へ延びる名鉄の駅
市内を南北に流れるのが矢作川、東西に流れるのが乙川で、市内の川はどれも矢作川の支流です。市内には標高789mの本宮山があり、平野部にも丘陵が点在し、市内の標高差は700mを超えます。
3路線をあわせると、市内に置かれた駅は16を数えます。名鉄名古屋本線は東岡崎から東へ、男川・美合・藤川・名電山中・本宿と駅を重ね、西へは岡崎公園前・矢作橋と続きます。
標高差のある地形は、付き合いが深まってからの行き先の幅にもなります。本宮山は、山歩きに慣れた二人が少し遠出をしたくなったときの候補です。出かける日は二人の体力に合わせて、無理のない計画を立ててください。
本宿と中町の大学、研究所のある街
工場の多い街ですが、学ぶ人の拠点もあります。本宿町には人間環境大学の岡崎キャンパスがあって、心理学部と環境科学部が置かれています。2000年にこの地で開学した大学で、最寄りは名鉄の本宿駅です。
中町には、2026年4月に共学となった岡崎大学があり、教育学部を置いています。1975年には分子科学研究所がこの街で設立されています。本宿の近くに住む学生となら、名鉄名古屋本線で東岡崎まで乗り換えなしで出てきてもらえます。
桜城橋から八帖町へ、城下を歩く最初の一日
東岡崎駅の周辺には、乙川をはさんで町の主要な場所が点在しています。それらを結んだ動線がアルファベットの「Q」の字に見えることから、中心市街地の一帯は「QURUWA(くるわ)」と呼ばれるようになりました。地元で育った相手なら、この呼び名から話が広がることもあります。岡崎の出会いスポットを探すなら、まずはこのQの線の上で足りるはずです。
| 場所 | 降りる駅 | 合う日 |
|---|---|---|
| 桜城橋・中央緑道・籠田公園 | 名鉄東岡崎駅 | 初対面で、短めに切り上げたい日 |
| 乙川の河川敷 | 名鉄東岡崎駅 | 晴れた日の夕方 |
| 岡崎城公園 | 名鉄東岡崎駅、愛環中岡崎駅(徒歩15分) | 城跡の園内をゆっくり回りたい日 |
| 八帖町の味噌蔵の一帯 | 名鉄岡崎公園前駅、愛環中岡崎駅 | 城とあわせて半日歩く日 |
起点に使いやすいのは桜城橋です。2020年3月22日に開通した歩行者専用の橋で、橋の上がそのまま公園として整えられています。車が通らないので、立ち止まって話しても周りを気にせずに済みます。
橋を渡った先には、約600mの中央緑道が籠田公園まで延びています。「天下の道」という愛称のついた緑道で、終点の籠田公園は2019年7月に芝生広場のある公園へと改修されました。緑道を歩いて公園で一息つき、同じ道を橋まで戻る。それだけでも、初対面の会話には十分な時間になります。
乙川の河川敷は、天気のいい日の散歩道です。夏は日が傾いてから歩く、雨の日や雨上がりは川べりに下りない、と決めておくと安心です。
岡崎城公園は、家康が生まれた城として知られる岡崎城の跡を公園にした場所で、広さは約10haあります。東岡崎駅からは歩いて15分ほどで着きます。日本百名城の一つにも数えられ、城の歴史に詳しくない相手とでも、園内を一周するうちに話題が見つかります。
城を見たあとに味噌蔵の町へ回るなら、帰りは名鉄の岡崎公園前駅か愛知環状鉄道の中岡崎駅から乗れます。東岡崎まで戻らずに済むので、来た道を引き返さない一筆書きの順路になります。どちらの駅も、八帖町の蔵元から歩いて5分ほどの距離です。
城から西へ八丁、味噌蔵の町
八丁味噌の名は、岡崎城から西へ八丁(約870m)の場所にあった八丁村に由来します。米や麦の麹を使わず、大豆だけを麹にし、1年半以上かけて熟成させる豆味噌で、八帖町にはいまも2軒の蔵元があります。名前の由来からもわかるように、城と蔵の町は歩いて行き来できる近さです。昼前に城へ入り、午後に蔵の町へ移る順番なら、昼食がちょうど一日の真ん中に来て、歩く距離も前後に分けられます。
濃い色の味噌が何の料理に使われるのか、相手の家の味はどうか。蔵の並ぶ通りを歩きながら始まる食べ物の話は、出身地が違う二人でも続きます。
街の中心から少し離れれば、1991年4月に開園した岡崎中央総合公園のような広い公園もあります。体を動かすことが好きな相手となら、城下を歩いたあとの二回目に、こうした公園で過ごす半日を提案してみるのも手です。どんな施設があるか、どう行くかは、誘う前に調べておけば当日の段取りで慌てません。
家康ゆかりの社寺と城下の祭りで、二度目からの約束を決める
岡崎で出会いを探す段階を過ぎ、交際が二度目、三度目と続いてきたら、行き先を城下の外へ少しずつ広げられます。岡崎には大樹寺と滝山寺、伊賀八幡宮、六所神社、滝山東照宮など、家康にゆかりのある社寺が市内各所にあります。なかでも大樹寺と滝山寺は、岡崎城や岡崎公園と並んで市の主な名所に挙げられる寺です。一つずつ訪ねていけば、毎回の行き先を考える手間が減り、二人の間に共通の話題が積み重なっていきます。場所によって行き方が大きく違うので、電車で向かうか車を出すかは、経路を調べたうえで二人で決めるのが確実です。
春の大きな行事は桜です。桜まつりの会場は岡崎城公園とその周辺で、会期は例年3月下旬から4月上旬。会場には約800本のソメイヨシノがあり、岡崎公園はさくら名所100選に名を連ねる公園です。期間中は河川敷に露店が並びます。例年4月には家康行列も行われ、春のうちに城下へ二度足を運ぶ計画も立てられます。会場へは東岡崎駅からも中岡崎駅からも歩いて10分ほどです。露店の並ぶ週末は会場周辺の人出が増えるので、待ち合わせは会場の真ん中を避け、少し離れた駅の改札にしておくと、相手を見つけられずに歩き回ることがありません。
夏の夜の楽しみは、岡崎城下家康公夏まつりの花火大会で、例年8月上旬の夜に打ち上げられます。仕掛け花火やスターマインが見どころです。付き合い始めの夏に一度は一緒に見たい行事で、帰りの電車の時刻を出かける前に二人で確かめておけば、終わりまで落ち着いて見ていられます。
秋は例年11月の岡崎まつりです。
八丁味噌の町を一度歩いた二人なら、次は八丁味噌を使って、どちらかの家で料理をしてみるのもいい流れです。蔵の前で見た味噌の色や香りを、今度は自分たちの台所で確かめるわけです。普段の食卓の話をしながら一緒に台所に立つ時間は、外で会うだけでは見えない相手の暮らしぶりを知るきっかけになります。
結婚を視野に入れる段階になると、話題は暮らす場所にも及びます。JR岡崎駅の周辺では、1980年代以降に再開発やマンションの建設が進んできました。城下の中心部と、駅の近くの新しい住宅地。休日に両方を歩いてみると、将来どちらの暮らし方が合うかを二人で具体的に話せます。城下なら名鉄、岡崎駅のそばならJRと愛環。見比べた二つの地域は、どちらも駅を軸に暮らしを組み立てられる場所です。
岡崎で彼女が欲しいと考えているなら、ページのフォームに連絡先を残すところから始められます。
東海道本線、名古屋本線、愛環の先にある八つの市町
岡崎市と境を接している町と市のうち、JR東海道本線の先にあるのが幸田町と蒲郡市です。知立市、豊明市、高浜市、碧南市、みよし市、東浦町は市境からは離れていますが、名鉄や愛知環状鉄道、JRを使えば行き来できる範囲にあります。
JR東海道本線を南へ、幸田町と蒲郡市
幸田町の中心駅は、JR東海道本線の幸田駅です。町内の本光寺は「あじさい寺」の名で親しまれ、例年7月には時代行列の彦左まつりが開かれます。幸田町で出会いを求めている相手と会う日は、同じ線の上にあるJR岡崎駅か幸田駅を待ち合わせにすれば、どちらも乗り換えがありません。
蒲郡市へは、幸田町を抜けて同じ東海道本線で向かいます。市内の竹島は橋で陸とつながっていて、島には八百富神社があります。待ち合わせは途中の幸田駅や三ケ根駅のあたりでも構いませんし、海を見に行く日なら最初から蒲郡駅で落ち合うのも一つの方法です。
名鉄名古屋本線を西へ、知立市と豊明市
東岡崎を通る名鉄名古屋本線は、豊橋駅を起点に名古屋を経て名鉄岐阜駅まで延びています。豊橋とも乗り換えなしで結ばれる線です。
西へ向かうと新安城、牛田を過ぎて知立駅に着きます。知立はかつて東海道の39番目の宿場、池鯉鮒宿でした。知立神社の祭礼である知立まつりは例年5月2日・3日に開かれます。知立で恋人を探している相手とは、新安城駅で落ち合えば、互いに同じ名古屋本線の上で移動が済みます。
中京競馬場と藤田医科大学を市内に抱える豊明市も、同じ名古屋本線のさらに名古屋寄りにあります。豊明に住む相手となら、豊明駅と東岡崎駅のどちらからも一本で着く知立駅が会いやすい駅になります。知立駅では2016年ごろから高架化の工事が進められています。
知立で三河線に乗り継ぐ、高浜市と碧南市
高浜市は三州瓦、なかでも鬼瓦の産地として知られ、市内にはかわら美術館があります。高浜での出会いなら、名古屋本線と三河線の乗り継ぎ駅になる知立駅を集合場所にすれば、双方の移動に無理がありません。
碧南駅を中心とする碧南市には、古い町並みが残る大浜地区があり、碧南海浜水族館もあります。こちらも知立駅で一度合流し、そこから一緒に三河線で海側へ下る日を組めます。
愛環とJRで北と西へ、みよし市と東浦町
みよし市は2010年1月4日に三好町から市になった際、徳島県の三好市と重ならないよう、ひらがなの表記を選びました。例年8月20日過ぎの日曜には三好大提灯まつりがあります。岡崎駅から愛知環状鉄道に乗り、豊田市の中心部の駅で落ち合う形が現実的です。
家康の生母、於大の方にゆかりのある町が東浦町です。於大公園と明徳寺川沿いの「於大のみち」を舞台に、例年4月に於大まつりが開かれます。家康の生まれた城がある岡崎から、母のゆかりの地へ。歴史の話でつながる二人なら、刈谷駅のあたりで会い、JRで町へ向かう日も考えられます。