新幹線の分岐駅と城下町が同居する高崎
北陸新幹線は高崎駅が起点で、上越新幹線と線路を分けていきます。高崎線にとってはこの駅が終点です。在来線は高崎線、上越線、信越本線、八高線が集まり、両毛線や吾妻線の列車も上越線を経由して乗り入れます。私鉄の上信電鉄上信線は西の富岡・下仁田方面へ延びています。2011年4月に中核市へ移行し、人口は県庁所在地の前橋市を上回ります。
湘南新宿ラインと上野東京ラインが高崎線に直通しているので、東京や横浜方面へ乗り換えずに向かえます。群馬県の出会いを考えるとき、高崎は県内の各方面と首都圏の両方に開いた結び目にあたります。
西口の商店街と東口のデッキ
駅の西口側は中央銀座商店街などがある昔からの中心市街地で、その奥に高崎城址があります。東口側は再開発で整えられたエリアで、高崎芸術劇場やGメッセ群馬が並び、駅とは歩行者用のデッキで結ばれています。
同じ駅前でも、西口は商店街と飲食店が入り組む街なか、東口は広い通路と大きな施設という具合に歩く感覚が違います。西口の街なかを抜けた先の城址には高崎城の乾櫓が残っていて、待ち合わせの相手に名前で伝えられる目印になります。
西口で落ち合って城址まで歩いたあと、駅へ引き返してデッキを渡り、東口側の高崎芸術劇場のあたりまで足をのばす、という順番も組めます。商店街の入り組んだ通りと、デッキの先に並ぶ大きな建物を同じ日のうちに歩けるのは、出口ごとに街の成り立ちが違う高崎駅ならではです。
合併で榛名の山あいまで広がった市域
2006年1月に倉渕村・箕郷町・群馬町・新町、同年10月に榛名町、2009年に吉井町を編入し、市域は市街地から榛名山と榛名湖の山間部にまで及ぶようになりました。烏川と碓氷川が市内を流れ、利根川も市域にかかわります。
そのため「高崎に住んでいる」という言葉が指す範囲はかなり広く、駅前で暮らす人もいれば、梅林の広がる箕郷や山あいの倉渕から街へ出てくる人もいます。箕郷なのか倉渕なのか、地区の名前まで聞いておけば、駅前までどのくらい出てきてもらうことになるのかを初回の約束の前に見積もれます。梅林、湖、七夕や夏祭りと地区ごとに別の顔があり、どの地区の出身かを聞けば、その土地で毎年開かれる行事まで教えてもらえます。
高崎駅だけではない市内の駅
市内のJR駅は高崎駅のほかに、倉賀野、新町、北高崎、井野、高崎問屋町、群馬八幡などがあります。上信線に乗れば、南高崎、佐野のわたし、根小屋、山名、西山名、馬庭と小さな駅が続き、吉井駅と西吉井駅までが高崎市内です。
駅の数が多い街では、待ち合わせを高崎駅に集める必要はありません。週末の駅前が混み合う日や、相手が上信線沿いに住んでいる日には、手前の駅で落ち合ってから二人で中心部へ向かう順番も取れます。
群響の本拠地がある音楽の街
高崎市は音楽のある街を掲げ、群馬交響楽団の本拠地を置いています。2019年9月に東口側で高崎芸術劇場が開館すると、群響もこの劇場を拠点にしました。館内には大劇場、スタジオシアター、音楽ホールの三つの空間があります。毎年の高崎マーチングフェスティバルも、音楽を看板にする街ならではの行事です。
相手の趣味が音楽だと分かったら、劇場の公演予定を一緒に眺めるだけで次に会う日の候補が見つかります。初めて会う日に客席で並ぶより、二度目か三度目に誘うほうが、終演後の感想を話す時間まで含めて楽しめます。マーチングフェスティバルの日程が発表されたら、その日に合わせて街なかで会うのも、音楽好き同士らしい約束になります。
四つの大学と社会人が行き交う駅
市内には高崎経済大学、高崎健康福祉大学、高崎商科大学、群馬パース大学があり、上信線には高崎商科大学前という駅まであります。学生、市内の会社に勤める人、首都圏へ通う人が同じ駅を使う街なので、高崎で社会人同士の出会いを探す場合も、相手の年齢層や生活の時間帯は思った以上に幅があります。
沿線の町から来る相手と決める待ち合わせ駅
高崎市と境を接する市町村は群馬県内にとどまらず、埼玉県の上里町、長野県の軽井沢町にまで及びます。周辺の町から来る相手とは、町の側に駅があるかどうかで待ち合わせの決め方が変わります。
上信線で西へ向かう甘楽町と富岡市
上信線を高崎から下ると、市内の吉井駅と西吉井駅を過ぎたところで甘楽町に入り、上州新屋駅と上州福島駅が続きます。町の中心の小幡はかつて小幡藩の城下町で、国指定名勝の楽山園が残っています。
甘楽町で出会いを見つけようとする人は、相手に高崎駅まで来てもらうほかに、途中の吉井駅で会う案も持っておけます。吉井駅は2009年に編入された旧吉井町の駅で、上信線の高崎市内では西寄りに位置します。甘楽町のさらに先、上州富岡駅を中心駅とする富岡市から来る人にとっても、乗り通す距離が短く済む駅です。
八高線と高崎線で南へ、藤岡市と埼玉県側の町
倉賀野駅で高崎線から分かれた八高線は、藤岡市の北藤岡駅と群馬藤岡駅へ向かいます。藤岡市には冬に咲く桜で知られる桜山公園があり、寒い時期の誘い文句になります。藤岡市で出会いがほしい人にとっては、高崎市側の倉賀野駅か藤岡市側の北藤岡駅のどちらかで顔を合わせると、八高線一本の上で約束がまとまります。
埼玉県の上里町とは神流川と烏川が県境になっていて、町の中心にはJR高崎線の神保原駅があります。上里町の相手と会う日は、高崎線で神保原と高崎のあいだにある新町駅で会えば、二人とも同じ高崎線一本で来られます。
さらに奥の神川町は高崎市と接しておらず、藤岡市と上里町の先、神流川の埼玉側に広がる町です。八高線の丹荘駅があり、下久保ダムがつくる神流湖を抱えています。会う場所は八高線沿いの藤岡市内、群馬藤岡駅のあたりが現実的な候補でしょう。
鉄道駅のない玉村町・榛東村・吉岡町
鉄道が通っていない玉村町は、日光例幣使街道の宿場、玉村宿が置かれた町です。利根川右岸の地区では高崎市の新町駅が最寄りとして使われていて、初めて会う日は新町駅か高崎駅で落ち合うほうが、駐車場を探す手間もなく話に集中できます。
陸上自衛隊の相馬原駐屯地がある榛東村にも駅はなく、最寄りは前橋市の群馬総社駅です。1962年から続くぶどうの産地でもあります。
榛東村の先、榛名山東麓に位置する吉岡町も町内に駅がなく、関越道の駒寄スマートICがあります。吉岡町で出会いを探すときの待ち合わせ先は、上越線の群馬総社駅か、高崎市北部の井野駅や高崎問屋町駅が現実的で、榛東村の相手とも同じ駅で落ち合えます。
城址と劇場で初回、観音山は二度目から
| 場所 | 目印・行き方 | 合う場面 |
|---|---|---|
| 高崎城址公園のお堀 | 西口側の城址、乾櫓と堀が目印 | 昼の散歩、街の歴史の話題 |
| 高崎芸術劇場 | 東口からデッキで徒歩約5分 | 雨の日、公演の前後 |
| もてなし広場 | 芝生と舗装の広場 | 春の行事に合わせる日 |
| 乗附緑道 | 烏川西岸の土手沿い | 川沿いを歩きたい日 |
| 高崎公園 | 花見の時期は出店が並ぶ | 桜の季節の夕方 |
| 観音山 | 白衣大観音が立つ丘、南側に染料植物園 | 二度目以降の昼間 |
初対面の日は、駅から歩いて行ける高崎城址公園か高崎芸術劇場のどちらかを選ぶと、移動が少なく済みます。城址公園なら、1598年に井伊直政が築いた高崎城の堀と土居が今も残っていて、散歩しながら街の成り立ちに触れられます。
桜の時期に会うなら、選べる場所はさらに増えます。烏川の西岸に延びる乗附緑道は土手沿いに桜並木が続き、街なかの人混みから少し離れて並んで歩けます。高崎公園は桜の時期に夜間照明と出店が出るので、仕事帰りの短い花見にも合います。城址公園の堀の内側に並ぶソメイヨシノは、水面に映る夜桜がよく知られた眺めです。
春の行事に合わせるなら、旧市役所の跡地を広場にしたもてなし広場も覚えておきたい場所です。たかさき春まつりの会場になるので、祭りの日を初回に選べば、向かい合って座るだけの顔合わせとは違い、会場を並んで歩きながら少しずつ打ち解けていけます。
真夏の高崎は厳しい暑さになる日があります。汗を気にしながらの初対面は話に集中しにくいので、昼間に会うなら最初の行き先を東口の高崎芸術劇場のまわりなど屋内中心にしておき、城址まわりの散歩は日が傾いてからに回すくらいの配分が目安です。
鼻高町には少林山達磨寺があります。1697年に開かれたとされる禅寺で、最寄りは群馬八幡駅です。駅前から少し足をのばす半日の散策として、街なかのデートに慣れてきた頃に向いています。
観音山の白衣大観音は1936年に建立された高さ41.8mの観音像です。丘の上に立つ観音像は高崎の象徴とされ、像の内部は胎内拝観ができ、肩の高さにあたる9階まで上がれます。街を見下ろす位置まで二人で上る体験は、駅前の散歩とは違う記憶として残ります。南へ約1kmの染料植物園とはつり橋のひびき橋で結ばれていて、歩くと12分から20分ほどかかるため、植物園と組み合わせる日は歩きやすい靴で来てもらいましょう。観音山にはソメイヨシノやヤマザクラなど10種類の桜があり、開花期にはライトアップもあります。
交際を重ねながら巡る高崎の四季
梅林、夏祭り、冬の光、そして山あいの雪。高崎の一年は市街地と旧町村で表情が分かれるので、付き合いが長くなるほど、会う場所を決める手がかりも季節ごとに増えていきます。
例年2月下旬から3月下旬にかけては、箕郷梅林のみさと梅公園と善地梅林広場でみさと梅まつりが開かれ、梅の加工品や地元の農産物、手作りの食品が並びます。市街地を離れて梅林を歩く半日は、駅前で会う日とは時間の流れ方が違います。例年3月には榛名梅まつりもあり、箕郷と榛名のどちらに出かけるかを二人で選ぶところから予定づくりが始まります。
夏の大きな行事は、例年8月下旬の土日に中心市街地で行われる高崎まつりと大花火大会です。山車や神輿が出て中心市街地がにぎわうので、合流の場所は改札前を避けて少し離れた目印に決め、混雑の中でも相手を見つけられるようにしておきましょう。同じ8月には、吉井のけやき広場で開かれる祇園まつり、榛名の烏川公園でのふるさと祭り、倉渕の夏祭りなど、旧町村ごとの夏祭りも続きます。相手が旧町村の出身なら、地元の祭りに一緒に顔を出すことは、家族や幼なじみが暮らす場所を見せてもらうことにもつながります。婚活の延長で付き合い始めた二人にとっては、こうした小さな祭りへの誘いが、その先の暮らしを考える手がかりにもなります。
秋から冬にかけては、高崎光のページェントがシンフォニーロードやお堀、駅の東西デッキを光で飾ります。長く続いてきた冬の恒例行事で、付き合って最初の冬を迎える二人が、夕食の前後に街なかを歩く口実にしやすい催しです。春に夜桜が水面に映ったお堀も飾りつけの舞台になるので、最初に会った城址へ季節を変えて戻ってくる楽しみもあります。点灯の始まりと終わりはシーズンごとに発表されるので、クリスマスの約束を決める前に、その冬の点灯期間に約束の日が入っているかを確かめておけば、当日になって飾りがもう片づいていたという行き違いも起きません。
冬の光は街なかだけのものではありません。周囲約4.8kmの榛名湖でも、冬にイルミネーションのイベントが開かれます。市街地の飾りを一緒に見たあと、もう一度冬の光を見に行く先として、湖の名前を二人の予定表に残しておけます。
市内同士でも、旧倉渕村の山間部は豪雪地帯の指定を受けていて、冬は街なかとの行き来に雪の影響が出ることがあります。倉渕に住む相手とは、雪の季節は中心市街地で会う回数を多めにし、雪が消えてから相手の地元を訪ねるという一年の組み立てにすると、どちらも無理をせずに会い続けられます。
高崎で相手を探そうと思い立ったら、その日のうちにメールアドレスから申し込めます。