本庁・大久保・魚住・二見、四つの地区で違う明石市の日常
2018年に中核市へ移行した明石市は、本庁・大久保・魚住・二見の4地区で成り立っています。市域は瀬戸内海に面していて、海の大半は播磨灘、朝霧川より東は大阪湾にあたります。陸側では神戸市の垂水区・西区、加古川市、稲美町、播磨町と境を接しています。市内には国立明石工業高等専門学校と兵庫県立大学明石看護キャンパスがあります。瀬戸内海式気候で1年を通じて温暖なため、季節を問わず外を歩く予定を立てられる土地です。
鉄道は三つの系統が市内を走ります。JR山陽本線(JR神戸線)の駅は朝霧駅から魚住駅まで続き、山陽電鉄本線は大蔵谷駅から西二見駅まで、市内に17もの駅を置いています。路線全体では西代駅から山陽姫路駅までの54.7kmに43の駅を持ち、JRとほぼ並行して海寄りを通り、直通特急が神戸・大阪方面と姫路を結びます。西明石駅は1944年に開業した駅で、1972年に山陽新幹線の新大阪・岡山間が開業したときから、新幹線の停車駅にもなっています。
二つの在来線が並んでいるぶん、相手がJR派か山陽派かで、口にする最寄り駅の名前は違ってきます。マッチングアプリで交わす文面に知らない駅名が出てきたら、どちらの路線の駅なのかをひと言たずねるだけで、住んでいるあたりの見当がつきます。
暮らしの中心にあるのは、JR明石駅と、そこからじかにつながる山陽明石駅です。1888年11月に開業したJR明石駅には新快速が停まり、大阪駅までは40分ほど。駅の南側には2016年12月に再開発ビル「パピオスあかし」が開業し、あかし市民図書館などが入っています。相手の到着が少し遅れる日も、図書館のある建物なら待つ時間を持て余しません。大阪方面に勤める社会人が明石で出会いを探す場合も、帰りの新快速を明石駅で降りれば、そのまま駅前で相手と会えます。
大久保駅のまわりは、明石駅前とはまた違う顔をしています。新快速は通過する駅ですが、南側には大型の商業施設が、北側には工場があり、もとは農地だった一帯に住宅地が広がってきました。商業施設のある南側は、このあたりに住む相手と昼間に短く会うときの集合場所にもなります。買い物の場と働く場と住まいが駅の南北に分かれて並ぶところに、城跡や商店街を抱える明石駅前とは別の、暮らしの駅としての性格が表れています。
海沿い、内陸、島へと広がる明石周辺の市町
明石から周辺の市町へ向かう道筋は、海沿いを走る二つの鉄道、北へ延びる国道175号、加古川で乗り継ぐ路線、明石港から出る船と、行き先ごとに分かれます。
JRと山陽電鉄で海沿いを西へ、播磨町と高砂市
明石市と境を接する播磨町では、町の面積の約3割を新島と東新島という二つの人工島が占め、重化学工業の工場が操業しています。浜田彦蔵(ジョセフ・ヒコ)が生まれた土地としても知られる町です。播磨町で出会いを探すときに使える駅は、町内のJR土山駅と山陽電鉄播磨町駅、それに明石市側の西二見駅で、二人の家に近いほうを選べます。
海沿いの線路をもう少し先まで乗ると、高砂市に入ります。明石市とは接していないものの、JRと山陽電鉄のどちらに乗っても明石から直通です。生石神社の「石の宝殿」があり、竜山石も古くから採られてきた市です。高砂市で出会いを求める場合の待ち合わせは、その手前の加古川市内にあるJRの東加古川駅や山陽電鉄の別府駅で降りる約束にすると、二人とも乗り慣れた線のまま動けます。
北の内陸に広がる稲美町と三木市
もう一つの隣接自治体である稲美町は、いなみ野メロンや酒米の山田錦を主な産物とし、例年8月にはいなみ大池まつりが開かれます。神姫バスが町と土山駅を結んでいるので、バスで出てくる相手なら土山駅、車で来る相手なら西明石駅の周辺が会う場所の目安です。
国道175号は明石市の和坂交差点を起点に、神戸市西区を抜けて三木市・小野市・加東市へと北上していきます。三木市そのものは明石市と接していませんが、この道路でつながる位置にあり、例年10月の三木金物まつりや、市内に構える関西国際大学で知られます。明石から鉄道でまっすぐ向かう路線はないため、三木市の相手には車で国道175号沿いの神戸市西区あたりまで出てきてもらうか、電車なら加古川駅で待ち合わせる形が現実的です。
加古川で乗り継ぐ小野市・加東市・加西市
この三つの市へ電車で向かう場合、加古川駅でJR加古川線に乗り換えます。加古川線は加古川駅から丹波市の谷川駅まで延びる路線で、2004年に全線が電化されました。
1976年に「播州そろばん」が伝統的工芸品の指定を受けたのが小野市で、国宝の浄土寺浄土堂もこの市にあります。加古川線の沿線に住む相手となら、その線の起点にあたる加古川駅で会う約束にすれば、相手は線路をそのまま南へ下ってきて、明石側もJRで乗り換えずに着けます。
兵庫教育大学がある加東市は、社町・滝野町・東条町の3町による2006年の合併で誕生した市です。JR加古川線の社町駅や滝野駅が市内にあり、車なら国道175号で三木市と小野市を通って行き来できます。加東市で出会いを広げたいなら、電車で動く相手には社町駅や滝野駅から加古川線に乗って終点まで来てもらい、小野市の相手と同じく、加古川駅を待ち合わせの場所に決めておけます。
羅漢寺に凝灰岩を彫った450体余りの石仏「五百羅漢」が並ぶ加西市では、例年4月の第1土・日曜日に住吉神社で北条節句まつりが開かれます。市内を走る北条鉄道は粟生駅でJR加古川線と接続していて、加西市から出てくる相手には、そこで乗り継いで加古川駅まで来てもらう形に無理がありません。
明石港から海峡を渡る淡路市
海を挟んで明石と向かい合うのが淡路市で、2005年に淡路町・津名町・北淡町・一宮町・東浦町の5町が合併して発足し、市内には伊弉諾神宮があります。淡路市で出会いを探すとなると、相手に船で渡ってきてもらい、明石港の乗り場で落ち合う形が基本になります。
明石駅の北側と南側で選ぶ、最初に会う場所
明石駅を出て北へ歩くか、南へ歩くかで、初回の過ごし方ははっきり分かれます。行き先を駅から歩ける範囲に収めておけば、帰りの電車の時刻に追われずに済みます。
| 行き先 | 明石駅との位置関係 | 合う天気と時間帯 |
|---|---|---|
| 兵庫県立明石公園・明石城跡 | 北側、JR明石駅から徒歩5分ほど | 晴れた日の昼間 |
| 魚の棚商店街 | 南側、本町一丁目 | 店が開いている昼間 |
| 明石市立天文科学館 | 山陽電鉄人丸前駅の近く | 雨の日にも向く屋内 |
1918年4月に県立公園として開園した明石公園は、明石城跡を中心に広がっています。園内には県立図書館や陸上競技場、野球場のほか、1986年からボートに乗れるようになった剛ノ池まであり、散歩の途中で行き先を変えられる広さがあります。明石城は1618年(元和4年)に小笠原忠真が人丸山に築いた城で、天守台まで石を積みながら天守は建てられませんでした。三重櫓の巽櫓と坤櫓が今も残り、2006年には日本100名城にも選ばれています。城下の町割りには宮本武蔵が関わったと伝えられています。
駅の南に延びる魚の棚商店街は、全長約350mのアーケードに100を超える店が並ぶ商店街で、アーケードは1961年に完成しました。明石鯛や明石蛸、玉子焼(明石焼)を扱う店が多く、鮮魚店が多いことから路面はタイル敷きになっています。店先に並ぶ魚の名前を相手に教わりながら歩けば、黙り込んで次の言葉を探す時間はあまり生まれないはずです。
1960年6月10日に開館した天文科学館は、市内を通る子午線の真上に建っています。全高56mの塔のうち、高さ40mの13階と14階が展望室です。館は阪神・淡路大震災で被災したのち1998年3月に再開し、2010年には登録有形文化財の登録を受けています。2026年には改装を終え、リニューアルオープンを迎えています。
昼間に会うなら、まず北の公園で城跡の石垣を眺め、駅を挟んで南の魚の棚へ移るという順番にすると、途中で一度駅前を通るので、帰りの電車の時刻もついでに確かめられます。天気が崩れそうな日は、屋外が中心の公園を外して天文科学館を軸にすれば、予定を一から組み直さずに済みます。夕方から会う日は、昼の商いが中心の商店街よりも、駅の周辺で落ち着ける食事の店を探すほうが現実的です。
待ち合わせの言い方にも少し注意が要ります。JR明石駅と山陽明石駅が隣り合っているため、「明石駅で」とだけ決めると、二人がそれぞれ別の駅の前で待ちぼうけになる場合があります。どちらの駅の、北側と南側のどちらで会うのかまで決めておけば、当日の連絡に時間をとられません。JR明石駅の北側に出れば明石公園、南側に出ればパピオスあかしや魚の棚が近いので、出口が決まればそのまま最初の行き先へ歩き出せます。
左義長、桜、獅子舞と続く明石の一年を二人で
付き合いが続いてきたら、明石公園で桜の季節を迎えるのも一つの節目になります。園内にはソメイヨシノが約2000本植えられ、1990年には日本さくら名所100選の一つにも数えられました。初めて会った日に歩いた城跡を花の時期にもう一度訪ねると、同じ場所でも景色が変わることを二人で確かめられます。初回を公園と商店街で過ごしたのなら、次は人丸前駅で降りて天文科学館へ向かう日を作ると、同じ明石でも違う一面を一緒に知ることになります。
城跡そのものにも、花とは別の見どころがあります。明石城跡が国の史跡に指定されたのは2004年で、巽櫓と坤櫓が国の重要文化財になったのは、それより半世紀近く早い1957年です。桜の季節が過ぎてから、二つの櫓と石垣だけを目当てに城跡を歩き直すと、花見のころとは別の目で城を眺める一日になります。
市内の社寺には、季節ごとの行事も根づいています。例年1月には伊弉冊神社で左義長、6月には聖道寺で愛染さん、7月には岩屋神社でおしゃたか船、10月には稲爪神社で獅子舞が行われます。秋の獅子舞に誘うつもりなら、声をかける前に稲爪神社のその年の奉納日を自分で調べておくと、相手も予定を合わせやすいはずです。
食事の店を決める段になったら、候補は明石の名物を軸に絞り込めます。真鯛やアナゴ、海苔、いかなごのくぎ煮は、どれも明石の名物として挙げられる品です。魚の棚の店先で品定めをしながら、相手がどの味を好むのかを聞いておくと、次に入る店を選ぶときの手がかりが一つ増えます。お互いの家族に手土産を選ぶような間柄になったころ、地元の味をどう持っていくかを一緒に考えるのも、真剣な交際らしい過ごし方といえます。
もう少し遠くへ出かけたくなったら、明石港から高速船で海峡を渡り、島の側で一日を過ごす計画も立てられます。この航路には2015年に、定員180人で自転車も積める高速船「まりん・あわじ」が就航しました。渡る先の淡路市岩屋と神戸市垂水区のあいだには、1998年に供用が始まった明石海峡大橋が架かっています。初回の待ち合わせに使った駅の南側から港へ向かえば、いつもの街の延長で小さな旅に出られるのが、海に面した明石らしいところです。
明石や周辺の町で彼女探しを始めるなら、申し込みの入り口はメールアドレスを一つ書き込むことです。