川の左岸と右岸、三つの路線が通る街の形
市は1950年6月15日に5つの町村が合併して生まれ、1979年に志方町を編入して今の範囲になりました。面積は138.48km2で、加古川の左岸は平らな土地が続き、右岸には標高200mを超える峰を持つ丘陵が広がります。気候は温暖な瀬戸内海式で、寺の境内や公園を歩く計画は一年を通して立てられます。
この街の産業を支えてきたのは鉄鋼や靴下、繊維、重化学工業です。山陽電鉄の別府駅のまわりには神戸製鋼所の加古川製鉄所などの工場と別府港(東播磨港)があり、加古川駅前の商店街とは違う工業地帯の顔を持っています。相手が工場勤めか駅の近くの職場かで休みの曜日が違うこともあるため、最初のやり取りの段階で互いの休日を確かめておくと、会う日を決める手間が減ります。
加古川駅と東加古川駅
市の中心になる加古川駅は、2005年3月に連続立体交差事業が完了して高架駅になりました。北口と南口があり、JR神戸線から加古川線が北へ分かれる駅でもあります。市内にある加古川線の駅は、ほかに日岡、神野、厄神の三つです。駅の周辺には寺家町商店街や市役所が集まっていて、初回の目印として相手にも伝えやすい場所です。
JR神戸線のもう一つの駅、東加古川駅は平岡町新在家にあり、まわりは平岡町の住宅地です。駅の近くには商業施設があり、南口のロータリーからは神姫バスとかこバスが発着しています。バスで駅まで出てくる相手と会い、近くで軽く過ごしてから帰りのバスの時刻に合わせて別れる、という短めの予定を組みやすい駅です。同じ平岡町新在家にある兵庫大学へは、駅から歩いて約12分です。
海に近い山陽電鉄の三駅
山陽電鉄本線には、市内に別府、浜の宮、尾上の松の三駅があります。山陽電鉄の沿線に住む相手なら、普段の移動はJRではなくこちらの電車が中心という場合もあります。JRの加古川駅に出てもらうより、山陽電鉄の駅の近くで会うほうが相手の負担が軽い日もあるでしょう。別府駅は高架の駅で、周辺には大型の商業施設もあるため、山陽電鉄で来る相手と落ち合ってそのまま駅のそばで過ごせます。尾上の松駅は尾上神社の最寄り駅にあたり、鶴林寺へも歩いて行ける位置にあります。
住宅地の広がる平岡町、工場と港のある別府町、尾上神社のある尾上町と、同じ加古川市内でも駅ごとに街の表情はかなり違い、初回に選ぶ駅によって、会ったあとに歩く景色も変わってきます。
加古川駅の周辺と寺社、公園で選ぶ初回の行き先
加古川で出会いを探す人が初回の場所を決めるときに使える、市内の候補を表にしました。
| 行き先 | 使う駅 | 二人で過ごすなら |
|---|---|---|
| 寺家町商店街 | JR加古川駅 | 昼の商店街を歩いて食事 |
| 鶴林寺 | JR加古川駅(バス)、山陽電鉄尾上の松駅 | 境内と宝物館をゆっくり見る |
| 日岡山公園 | JR加古川線日岡駅 | 園内の散策、春は花見 |
| 尾上神社 | 山陽電鉄尾上の松駅 | 境内の松と鐘を見る短めの参拝 |
鶴林寺は加古川町北在家にある寺で、「播磨の法隆寺」と呼ばれ、本堂と太子堂は国宝に指定されています。寺伝によれば、聖徳太子の命を受けた秦河勝が589年頃に開いたとされますが、詳しいことははっきりしていません。宝物館には「あいたた観音」と呼ばれる仏像が納められていて、一度盗まれたのちに不思議な形で寺へ戻ったという言い伝えが残っています。境内を一回りしたあとで加古川駅の方面へ戻って食事にする、という程度の予定なら、初めて会う相手を歩き疲れさせることもありません。
日岡山公園は加古川町大野にあり、日岡駅から歩いて約5分です。園内には宮内庁が管理する日岡陵と5基の前方後円墳があり、野球場や体育館、4面のテニスコート、プールといったスポーツ施設も整っています。古墳のそばを散歩する日と、テニスで体を動かす日とで、同じ公園でも過ごし方を変えられるのがこの場所の強みです。約35.8haと広いので、初回は園内をすべて回ろうとせず、歩く範囲を先に二人で決めておくのが無理のない回り方です。日岡駅は加古川駅から加古川線で向かう駅なので、加古川駅で落ち合ってから一緒に電車に乗る段取りも組めます。
尾上神社は尾上町にあり、住吉大明神をまつる神社です。初回なら尾上の松駅で待ち合わせて参拝したあと、鶴林寺まで歩いて神社と寺を続けて回る予定も組めます。
加古川駅は、JR神戸線で来る相手も、加古川線で来る相手も同じ駅で降りられるため、初回の集合場所として決めやすい駅です。駅の近くには寺家町商店街と駅北の商店街の二つがあり、日の高い時間に会うなら、駅を出てから歩きながら食事の場所を選べます。食事の候補になるのが、1947年に戦後の加古川で生まれたとされる「かつめし」です。ご飯に牛や豚のカツをのせ、デミグラス風のソースをかけてゆでキャベツを添えた料理で、箸で食べるのが一般的とされます。この料理は高砂や播磨、稲美を含む東播磨に広がり、学校給食にも出されています。相手が加古川で育った人なら、この料理への思い入れを聞くだけで会話がしばらく続くかもしれません。
天気のよい日なら、市内を流れる加古川の川沿いを歩くのも一つの過ごし方です。寺や公園を回る日は、明るいうちに境内や園内を歩き終えられるよう、集合は昼前後を目安にすると帰りの時間にも余裕が残ります。
桜と例祭、秋の花火を重ねていく加古川での交際
鶴林寺では例年3月21日から23日に太子会式が営まれます。最初に境内を歩いた相手となら、行事の日にもう一度訪ねて、会式の営まれる境内を歩くのも一つの楽しみ方です。この寺には加古川駅からバスで約8分、山陽電鉄の尾上の松駅からは歩いて約15分で着くので、JRからも山陽電鉄からも向かえます。
春の日岡山公園には約1000本の桜が咲き、桜の名所として親しまれています。その年の咲き具合を見ながら週末の予定を組むのが現実的です。公園の近くにある日岡神社は安産祈願で知られていて、結婚を意識するほど交際が深まってからなら、花見のついでに立ち寄る意味も変わってきます。
尾上神社では例年9月30日に例祭が行われます。境内の尾上の松は「相生の松」とも呼ばれ、いまの木は代を重ねて植え継がれてきた5代目で、能の『高砂』に出てくる松としても知られます。重要文化財の銅鐘「尾上の鐘」も同じ境内にあり、松と鐘を一度の参拝で見て回れます。
例年秋には加古川市花火大会があります。もともとは1953年に「川まつり」として始まった行事で、以前は例年8月に加古川の河川敷で開かれていましたが、最近の大会は打ち上げ場所を市内の数か所に分ける形に変わっています。一か所に人が集まって眺める行事ではなくなったので、その年に発表される打ち上げ場所の一覧を見て、二人の住まいに近い場所から見上げるくらいの気軽な予定が合っています。観覧席や露店、会場の駐車場を設けない年もあるため、普段は車で動く相手とも、電車か徒歩で行ける場所を前もって探しておくと安心です。
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海寄りの二路線、北へ向かう加古川線、車で結ぶ周辺の市町
加古川市と境を接するのは、明石市、姫路市、高砂市、播磨町、稲美町、三木市、小野市、加西市です。海沿いの市町とは山陽電鉄とJR神戸線で、北の市とは加古川線で、内陸の市とは車で行き来する形が中心になります。加東市と福崎町は接していませんが、兵庫県の東播磨とその周辺で出会いを広げるなら、どちらも移動の範囲に入ります。
山陽電鉄とJRで海寄りに並ぶ高砂市と播磨町
加古川市と接する高砂市には、江戸時代の商人、工楽松右衛門の旧宅が残る高砂町の町並みがあり、江戸から昭和初期にかけての建物が見られます。秋には曽根天満宮の秋祭りで竹割神事が行われます。高砂市に住む相手と落ち合う駅は、JRなら宝殿駅、山陽電鉄なら加古川市の西寄りにある浜の宮駅や尾上の松駅が候補になります。尾上の松駅で会う日は、この駅が最寄りになる尾上神社への参拝から一日を始められます。
町内を喜瀬川が流れ、野添であい公園を持つのが播磨町です。播磨町で出会いを求めるなら、JRで来る相手とは東加古川駅、山陽電鉄で来る相手とは別府駅というように、同じ路線の加古川寄りの駅で会う形が取れます。
バスと車で行き来する稲美町と三木市
稲美町には、いなみ野ため池ミュージアムと町立郷土資料館があります。東加古川駅の南口には稲美町方面へ行くバスの系統もあるため、稲美町の相手とはそのバスが着く南口のロータリーを待ち合わせの目印に決めておけば、相手はバスを降りてすぐに合流できます。
三木市では湯の山街道沿いに旧商家の町並みが残り、吉川町市野瀬は酒米づくりの村米制度が始まった土地とされています。2008年に三木鉄道三木線が廃止されて以来、二つの市のあいだを行き来する直通の線路は残っていません。三木市で出会いを探す場合、移動は車が中心で、山陽自動車道の三木小野ICを使う相手とは、加古川駅の周辺を合流の目印にすると話がまとまります。
加古川線で北へ、小野市と加東市
加古川線を北へ進むと小野市に入り、市場駅や小野町駅などが市内にあります。市の花であるひまわりにちなんだひまわりの丘公園が2002年に開園し、2004年には白雲谷温泉ゆぴかが開業しました。小野市の相手とは加古川駅で落ち合い、そこから路線バスで鶴林寺へ回る形にすれば、待ち合わせの場所から行き先まで迷わずに進めます。
小野市をはさんだ先にある加東市は、加古川市とは接していません。アユ釣りで知られる闘竜灘があり、例年5月には花まつり鮎まつりが開かれます。加東市から加古川線に乗ってくる相手となら、途中の日岡駅で降りてもらい、日岡山公園を歩くところから一日を始める手もあります。乗り換えの有無は、乗る日の時刻表で確かめてください。
内陸の西寄り、加西市と福崎町
加西市は加古川市と接する市で、一乗寺の三重塔は国宝に指定され、寺は西国三十三所の第26番札所です。例年8月の第1日曜日には加西サイサイまつりが開かれます。市内の主な道路は国道372号で移動は車が中心なので、加西市の相手とは車で加古川駅の近くまで来てもらうのが合流の早道です。
特産のもち麦で知られる福崎町は、加西市や姫路市と接する町で、加古川市とは接していません。河童の河次郎(ガジロウ)などの妖怪を町おこしに生かしている町でもあります。鉄道なら相手はJR播但線で姫路駅へ、こちらはJR神戸線で姫路駅へ向かう形がわかりやすく、待ち合わせは姫路駅の改札にしておけば十分です。