旧茨木川の緑地と、市役所の両側にある二つの駅
最初に会う日は、相手のふだんの線に合わせて駅を決めると段取りが楽です。JRで通勤や通学をしている人ならJR茨木駅、阪急沿線に住む人なら阪急茨木市駅という分け方が自然で、食事の店を探すのも駅前の通りが中心になります。夜に会う日は、店を一軒に決め打ちせず、相手が帰りに乗る線の側で候補を二つほど見ておくと、帰り道で慌てずに済みます。
| 駅 | 路線 | 待ち合わせの前に知っておくこと |
|---|---|---|
| JR茨木駅 | JR京都線 | 新快速は止まらないので、遠くから来る相手には降りられる列車を伝えておく |
| 阪急茨木市駅 | 阪急京都本線 | 平日は特急も含めて全列車が止まり、京都方面からも梅田方面からも乗り換えなしで着ける |
| 南茨木駅 | 阪急京都本線・大阪モノレール本線 | 阪急とモノレールを乗り継げる駅 |
昼間に少し歩きたい日は、元茨木川緑地が使えます。安威川への付け替えで1949年に川としての役目を終えた旧茨木川の流れを、そのまま公園に変えた緑の帯で、南北に5km以上続いています。中央公園より北の道には「川端通り」、南の道には「桜通り」という愛称がついていて、今日はどちらを歩くかを決めるだけでも小さな相談ごとになります。端から端まで歩き通す必要はありません。話が弾んだ区間で引き返せばいい、気楽な散歩道です。
雨の日や日差しの強い日の行き先として覚えておきたいのが、文化・子育て複合施設の「おにクル」です。2023年11月26日に開館した地上7階の建物で、ホールや図書館、プラネタリウムなどが入っています。外を歩けない日でも館内で過ごす時間をつくれるうえ、大ホールのゴウダホールは2024年4月にオープンしているので、公演の予定を一緒に眺めて次に会う日の口実を探すこともできます。
緑地とおにクルは、同じ日の候補として両方を持っておくと便利です。晴れていれば外を歩き、雲行きが怪しければ館内へと、当日の空模様を見て行き先を切り替えられます。
静かに話したい相手なら、総持寺という手もあります。高野山真言宗の寺で、西国三十三所の第22番札所です。開基の藤原山蔭の父、高房が亀を助け、その恩返しが寺の始まりにつながったという説話が伝わっています。駅名と同じ名前の寺なので、待ち合わせた駅の名前から話をつなげやすい場所です。
本や映画が好きな相手には、茨木市立川端康成文学館が向いています。開館は1985年5月。川端康成は幼少期を当時の豊川村で過ごし、旧制茨木中学に通いました。館内には遺品など約400点が並び、幼いころに住んだ屋敷の模型もあります。作品を読んでいない相手でも、作家が少年時代を送った土地の話としてなら入っていけるのが、この文学館のよさです。
山の北部と平野の南部、茨木の暮らしの軸
茨木市は南北に細長い形をしています。北部は北摂山地にかかる山がちな田園地帯で、市街地は南部の三島平野に集まり、千里丘陵の東端もかかっています。平野の側には古墳も残っていて、太田茶臼山古墳は宮内庁が継体天皇陵に指定している古墳です。ただし、高槻市にある別の古墳を真の継体天皇陵とみる説が有力とされ、歴史好きの相手なら話の種になります。
駅のまわりが急に開けたのは、1960年前後の工場の進出と、1970年に吹田市で開かれた万博がきっかけでした。いまもJR茨木駅西口と阪急茨木市駅西口で再開発が計画されていて、2029年には阪急茨木市駅前に大阪医科薬科大学の病院が開院する予定です。駅前の風景はまだ動いていくので、待ち合わせの目印は新しい建物ではなく、改札や西口といった駅の出口で決めておきましょう。
梅田へは15分ほどで出られるとされ、大阪市内に職場を持つ人の住まいとして育ってきた街でもあります。勤め先が大阪市内にある相手なら梅田で、茨木で暮らしている相手なら地元の駅前で、と相手の生活に合わせて会う街を選べるので、大阪府の中で恋活や婚活の出会いを広く探すときにも動きやすい場所です。
市内を走る鉄道は三系統です。JR京都線、阪急京都本線、大阪モノレールで、モノレールは本線のほかに彩都線も通っています。JR茨木駅の開業は1876年、高架の阪急茨木市駅は1928年の開業で、市内の阪急京都本線には南茨木駅、茨木市駅、総持寺駅の三駅が並びます。モノレールが茨木に来たのは1990年で、南茨木から千里中央までが最初の区間でした。1997年には南茨木から門真市までの区間も開業し、いまは市内から伊丹空港へも、モノレールを使って約25分とされています。道路も名神高速道路、新名神高速道路、近畿自動車道、大阪中央環状線、国道171号、産業道路と呼ばれる大阪高槻京都線などが通り、北部や郊外から車で出てくる相手なら、駅前より駐車しやすい場所を一緒に考えることになります。
鉄道の駅から離れた地区へは、阪急バス、近鉄バス、京阪バスの三社が路線を延ばしています。相手の家が駅から遠いときは、帰りに乗るバスの最終の時刻を先に聞いて、解散の時間をそこから逆算しておくのが思いやりです。食事が長引いて最終便を逃すと、楽しかった一日の印象まで変わってしまいます。
大学が多いのも茨木の特徴です。立命館大学の大阪いばらきキャンパス(OIC)は2015年4月に経営学部や政策科学部などを置いて開設され、2024年4月には新棟が完成して映像学部と情報理工学部が移ってきました。追手門学院大学も2019年、JR総持寺駅の北にある東芝茨木工場の跡地に茨木総持寺キャンパスを開き、それまでのキャンパスは茨木安威キャンパスという名前に変わっています。ほかに藍野大学、梅花女子大学、大阪行岡医療大学、大阪保健医療大学の彩都キャンパスがあり、大阪大学の吹田キャンパスは吹田市との境にまたがっています。茨木のキャンパスに通っている相手なら、キャンパスの最寄り駅をそのまま待ち合わせの候補にできます。
北部の山あいには、駅前とは別の歴史があります。茨木の周辺はキリシタン大名、高山右近の旧領で、禁教のあとも千提寺地区などの山間で信仰がひそかに受け継がれ、市立のキリシタン遺物史料館が残っています。山地には標高680.5mの石堂ヶ岡もそびえ、駅前の市街地からは想像しにくい山の景色が同じ市の中に広がっています。
周辺の市町へは、山道のバスと淀川を渡る路線で
茨木の東部には、淀川を越えて対岸の街まで行くバスが走っています。JR茨木駅や阪急茨木市駅を出た京阪バスが市の東部を抜けて川を渡り、枚方市駅や寝屋川市駅まで結んでいる路線です。
北西の山あいから下りてくるバス
豊能町の東地区には鉄道が通っていません。町役場のある余野からは、茨木市や池田市、箕面市、京都府亀岡市の市街地へ向けて阪急バスが長い山道を走っています。豊能町で出会いを求める相手が茨木側へ出てくるなら、バスで市街地まで来てもらい、そこから駅前で合流する流れが現実的です。東地区の高山は、もとは茨木市の一部でした。1955年に当時の東能勢村へ編入された地区なので、高山に住む相手となら、昔は同じ茨木市だったという話から会話を始められます。
同じ府内にある周辺の四市町
南で境を接する摂津市は、面積14.87km2というコンパクトな市です。摂津で出会いの機会を探す人と最初に顔を合わせるなら南茨木駅が使いやすく、JR沿線の相手ならJR茨木駅でもかまいません。
楠木氏の家紋、菊水紋。島本町の町章は、この紋をかたどったものです。島本町に住む相手とは、JRなら高槻駅、阪急なら高槻市駅のまわりを待ち合わせにすると、二人とも同じ線の途中で降りるだけで済みます。
交野市には、八丁三所伝説をはじめ、星にまつわる地名や伝説が数多く伝わっています。国道163号と国道170号が市の中心で交わる四條畷市は、東側が金剛生駒紀泉国定公園に指定されています。交野市に住む相手との待ち合わせには枚方市駅が使えます。京阪交野線の起点の駅なので、その沿線からなら乗り換えなしで来てもらえ、茨木の側は淀川を越える京阪バスに乗れば、そのまま駅前に着きます。四條畷に住む相手と会う日は、茨木からJRで出るなら京橋駅で落ち合う形にして、行きも帰りもJRの中で移動を済ませられます。
府境を越えて京都府の側へ
大山崎町の山崎駅前にある妙喜庵には、千利休の作と信じうる現存の茶室として知られる、国宝の「待庵」が残っています。この町に住む相手とも、阪急京都本線の高槻市駅前が会いやすい場所です。
たけのこフェスタなどの催しが開かれる長岡京市も、阪急京都本線の沿線です。長岡京で出会いを探しているなら、初めて会う日は高槻市駅の周辺にして、打ち解けてきたら相手の地元の催しに合わせて京都府側へ足を延ばすのも一案です。
京都府の八幡市には、エジソンにまつわる話が残っています。石清水八幡宮の境内の竹を、エジソンが白熱電球のフィラメントに使ったとされ、境内にはエジソンの記念碑が立っています。淀川を渡るバスで枚方市駅まで出れば京阪本線に乗り継げるので、八幡で出会いを見つけたい人とも枚方市駅で落ち合えます。
桜通りの花と茨木神社の夏祭、二度目の誘いに使える茨木の一年
何度か会って次の約束を考える段階になったら、茨木の一年の催しが手がかりになります。春の元茨木川緑地は桜の名所として知られ、例年、桜の季節には市民さくらまつりが開かれます。初回に歩いた緑の帯を、花の時期にもう一度歩くと、同じ道でも印象が変わります。
例年5月には、2009年から続く茨木音楽祭が中央公園で開かれます。屋外で音楽を聴く日は、話が途切れても音が間を埋めてくれるので、互いの距離をはかっている段階の二度目や三度目に向いています。
夏は茨木神社が中心になります。社伝では大同2年(807年)の創建とされ、東門は1617年の茨木城の廃城に伴って搦手門を移したもので、東門をくぐると、かつての城の門を通って境内に入ることになります。例年7月には茨木神社夏祭があり、同じ7月には中央公園などで茨木フェスティバルも開かれます。8月には冥應寺の茨木辯天花火大会が続き、夏のあいだは誘える機会が途切れません。春のまつりも夏の花火も、開催と時間は出かける前の告知で確かめてください。
例年9月にはクラフトビールとロックの茨木麦音フェストがあり、冬には「いばらき光の回廊」が催されます。飲酒が中心の催しは相手の好みを聞いてからにして、冬の夜は光の回廊を見たあと駅前で温かいものを食べる、くらいの軽い予定で十分です。
付き合いが深まってからの日帰りには、北部の安威川ダムの湖畔にできたダムパークいばきたがあります。ダムは2023年9月1日に供用が始まり、湖畔の公園は2024年4月に湖畔ゾーンの一部が、7月に風の丘ゾーンが開いています。2025年3月17日には民間のつり橋エリアも開業し、歩行者専用のつり橋「GODA BRIDGE」は長さ420m、主塔の高さは60mあります。土日祝は阪急茨木市駅西口からダムパークいばきた前まで阪急バスの区間便が出ているので、車を持たない二人でも出かけられます。バスの時刻は出かける週に確かめておき、高い所が苦手な相手なら橋を渡るかどうかは現地で決めるくらいの気持ちで向かいましょう。
茨木で新しい出会いを探してみようと決めたら、手元のメールアドレスを入力して送るところから手続きが動き出します。