JR高槻駅と阪急高槻市駅、二つの改札をつなぐ商店街から歩き出す
待ち合わせの基準になるのは、JR高槻駅と阪急高槻市駅です。二つの駅は700mほど離れていて、歩くと10分ほど。そのあいだを高槻センター街などの商店街が結んでいます。JRの駅前には百貨店や商業ビルが並び、阪急の側には高架下に商業施設があります。相手がふだん使っているのがJRか阪急かで集合する改札を決め、商店街を抜けてもう一方の駅の方へ歩いていけば、初対面のぎこちない時間も、通りの店先を眺めながらの会話に変わっていきます。
仕事帰りの平日の夜に会うなら、JR高槻駅の北口と南口のどちらに出るかも、会う前に二人で確かめておきます。4面6線のホームを持つ大きな駅で、百貨店も北口側と南口側に1軒ずつあるため、「駅前の百貨店の前で」と伝えただけでは二通りの場所が考えられるからです。雨の日は、駅に近い商業施設の中を待ち合わせ場所にすれば、傘を差して長く歩かずに済みます。
中心部には駅間の通りのほかにも、高槻本通、芥川商店街、城北通りといった商店街があり、飲食や服飾の店が多いことから、周りの自治体からも若い世代が集まる一帯とされています。食事の店を決めかねたときは、人通りの多い駅間の通りから一本外れた商店街まで足を延ばしてみると、落ち着いて話せる席が見つかることもあります。
2024年12月には、関西将棋会館が大阪市福島区からJR高槻駅前へ移ってきました。建てられたのは、市営バスの操車場だった場所です。市は「将棋のまち」を掲げているので、相手が将棋を指す人なら、駅前に会館がある話から自然に話題が広がるはずです。
城跡と弥生の集落跡と古墳、史跡を生かした三つの公園
晴れた昼間に会う日は、駅から歩ける公園を一つ予定に組み込むと、店の中とは違う距離感で話ができます。
| 場所 | 町名 | 何の跡か |
|---|---|---|
| 高槻城公園 | 城内町・野見町 | 高槻城の城跡 |
| 安満遺跡公園 | 八丁畷町 | 弥生時代の集落跡(国史跡) |
| 今城塚古墳 | 郡家新町 | 真の継体天皇陵とされる古墳 |
高槻城公園の隣には、2023年3月に高槻城公園芸術文化劇場が開館しました。南館と北館の2棟からなる劇場なので、公園を歩きながら公演の予定を一緒に調べ、気になる演目があれば次に会う口実にできます。
安満遺跡公園は2021年3月に全面開園した歴史公園で、芝生の広場があり、JR高槻駅からも阪急高槻市駅からも歩いて行けます。向かい合って座る店の席より気持ちがほぐれやすく、口数の少ない相手とも肩の力を抜いて話せます。乗り物を使わずに、昼は公園、日が傾いてからは駅間の商店街で食事、という一日の流れも組めますが、初回を長くしすぎたくないなら、公園を歩くだけで切り上げても構いません。
今城塚古墳は史跡公園として整備され、隣には今城塚古代歴史館があります。雨が降り出したら館内に移れるので、歴史好きの相手と会う昼は、空模様を気にしすぎなくて構いません。
芥川の緑地と淀川の河川敷
市内を流れる芥川沿いには芥川緑地や芥川桜堤公園、あくあぴあ芥川があります。さらに南へ下った淀川のほとりには、淀川河川公園(大塚・三島江)や、大阪みどりの百選に選ばれた鵜殿のヨシ原が広がります。三島江では例年4月中旬に「レンゲの里」、10月中旬に「コスモスロード」の催しがあり、花の時期に合わせて二人で歩くと季節の話が自然に出てきます。川沿いの広い堤防は真夏の昼に歩くと暑さがこたえるので、春や秋の夕方に回すのが無難です。
南北22.7kmの市域、駅前と丘の上で違う高槻の暮らし
市域は東西10.4kmに対して南北22.7kmと縦に長く、北の端は北摂の山並み、南の端は淀川で区切られています。北部には標高678.7mのポンポン山もあります。北部の丘陵には日吉台、安岡寺、南平台、奈佐原といった住宅地があり、そのさらに奥には樫田地区(田能盆地)のような山あいの集落も残ります。同じ高槻に住んでいても、駅前のマンションで暮らす人と丘の上の住宅地から通う人とでは、ふだんの移動の仕方がまったく違います。
街の骨格をつくったのは古い道です。古代の山陽道、のちの西国街道が市の中央を東西に通り、交通の要所として街道沿いには郡衙や宿場が置かれました。京都と大阪を結ぶ道筋の途中という立ち位置は、鉄道の時代になっても変わっていないことになります。戦国時代には三好長慶や高山右近がこの地を拠点とし、キリシタン大名だった右近のもとで1581年に復活祭が営まれたと伝わります。市域には大小500基以上の古墳からなる三島古墳群も広がっていて、古代から近世までの跡が一つの市の中に重なっています。
宅地の開発が本格的に進んだのは1970年代以降です。2003年4月には、大阪府で堺市に次ぐ2番目の中核市に移行しています。市内には大阪医科薬科大学、関西大学の高槻キャンパスと高槻ミューズキャンパス、平安女学院大学があります。高槻で社会人として出会いを探すなら、京都や大阪へ通勤する人だけでなく、これらのキャンパスに勤める人も、仕事帰りに駅前で会える相手の中に入ってきます。
電車、イナイチ、市営バスと移動の手段
鉄道は、JR京都線に高槻駅と摂津富田駅、阪急京都本線に京都寄りから上牧駅、高槻市駅、富田駅があります。JR高槻駅に新快速が終日停まるようになったのは1997年3月のことです。東海道新幹線の線路も市域を横切っていますが、新幹線の駅は市内にありません。道路では、国道171号が「イナイチ」の通称で東西に走り、国道170号(外環)も通ります。2017年には新名神高速道路の高槻JCT・ICが開通し、名神と新名神の両方の出入口が市内にそろいました。市が運営する市営バスがあるのも高槻の特徴です。
この組み合わせから見えてくるのは、相手の住所によって駅までの足が違うということです。駅に近い人は電車で、北部の丘陵に住む人ならバスや車を使う場面が増えます。知り合ったきっかけがマッチングアプリなら、メッセージを交わしている段階から、最寄り駅だけでなく、駅までどう出てくるかを一言聞いておけば、帰りの時間まで含めて無理のない計画が立てられます。車を持つ相手から、イナイチや外環沿いへ車で出かけようと誘われることもあるかもしれません。初めの数回は人通りのある駅の周辺で会い、車での外出は互いの人柄が分かってからにする方が、二人とも落ち着いて過ごせます。
島本町と摂津市、府境と淀川の先にある近隣の市町
島本町と摂津市は高槻市と境を接する町と市で、JRや阪急に乗ればそのまま行き来できます。長岡京市と大山崎町は島本町のさらに京都寄り、八幡市と久御山町は淀川を渡った京都府側、交野市と四條畷市は枚方市や寝屋川市の向こうにあり、この六つの市町と高槻市のあいだに直接の境はありません。高槻市はこのほか京都府の京都市(西京区)や亀岡市とも境を接していて、府境は暮らしのすぐそばにあります。
京都寄りの島本町と、府境の先の大山崎・長岡京
JR京都線で高槻駅から京都方面へ向かうと、次は島本町の島本駅です。阪急京都本線でも、上牧駅の次が島本町の水無瀬駅で、どちらの線でもひと駅で行き来できます。島本で出会いを見つけたい場合も、わざわざ中間を探すより、店の選択肢が多い高槻駅前で会う方が予定を組みやすいはずです。
大山崎町の中心は阪急の大山崎駅で、町内の離宮八幡宮は製油発祥の地として知られています。高槻市駅と大山崎駅のあいだには上牧と水無瀬の二駅しかないため、初回の待ち合わせは、中ほどにある水無瀬駅のまわりでも決められます。
さらに京都寄りの長岡京市は、784年に桓武天皇が都を移した長岡京の地です。JRなら長岡京駅から山崎、島本を経て高槻駅まで3駅です。長岡京で出会いを求めるなら、初回は両方から近い山崎駅のあたりで落ち合うか、高槻駅まで来てもらうかを、相手の帰りの都合に合わせて決めます。
茨木の先にある摂津市
摂津市内にある阪急の駅のうち、摂津市駅は2010年に開業した比較的新しい駅です。阪急で高槻市駅から南へ向かうと、富田、総持寺、茨木市、南茨木と進んで摂津市駅に着くので、待ち合わせはその途中の茨木市駅の周辺が目安です。JRを使う相手なら、高槻駅と千里丘駅のあいだにあるJR茨木駅で会う形も組めます。淀川に近い高槻市南端の柱本からは、茨木・摂津市方面へ向かう阪急バスも出ています。
淀川の向こうの京都府南部と北河内
淀川を挟んで隣り合う枚方市とは、高槻・茨木と枚方を結ぶ京阪バスの路線でつながっています。川向こうの市町に住む相手と会う段取りでは、このバスで渡れる対岸の駅が一つの手がかりになります。
八幡市は石清水八幡宮の鳥居前町として発達した市です。八幡で出会いの幅を広げるときは、相手に市内の京阪本線の駅(石清水八幡宮駅、橋本駅)から大阪方面へ出てきてもらい、淀川の対岸にあたる枚方市駅の周辺で会うのが現実的な線です。
国道1号より西側で近郊農業が盛んな久御山町では、大根が「淀大根」の名で地域のブランドになっています。町内には久御山工業団地もあり、製造業や運輸業の事業所が集まっています。車で動く相手には大山崎IC方面へ出てきてもらい、待ち合わせは阪急の大山崎駅の周辺にします。
北河内の交野市と高槻のあいだには、枚方市が挟まっています。交野に住む相手には京阪で出てきてもらい、高槻側からは京阪バスで向かって、枚方市駅の周辺で会う形にすれば、移動の距離を二人で分け合えます。
四條畷市へは、寝屋川市を通る道筋で考えます。寝屋川市は高槻市とも四條畷市とも境を接しているので、四條畷に住む相手とは、寝屋川市内の駅の周辺がほどよい中継地になります。
高槻の年中行事と、二人の先の住まい
週末に会う日の行き先は、市の年中行事から選ぶと話が早く進みます。
冬から春にかけては、例年2月下旬に上宮天満宮で天神まつりがあり、4月上旬には摂津峡さくら祭りが開かれます。摂津峡は芥川の上流にある渓谷で、府の名勝に指定され「摂津耶馬渓」とも呼ばれてきました。そばには摂津峡温泉もあります。山あいの場所なので、出かける前には市の発表で現地の状況を確認してください。4月下旬ごろには芥川桜堤公園でこいのぼりフェスタも開かれます。
夏の大きな行事は、例年8月上旬の土日に中心市街地一帯で開かれる市民フェスタ高槻まつりです。ふだん二人で歩く駅前の通りも、この2日間は祭りの人出でにぎわいます。秋は10月ごろに食の文化祭「ジャズとグルメフェア」、11月上旬に安満遺跡公園の安満遺跡青銅祭と続き、1月には高槻シティハーフマラソンがあります。青銅祭に出かけるつもりなら、その秋の日取りを市や観光協会の告知で押さえてから相手を誘います。
行事のない週末に街道の名残を見たいなら、西国街道芥川一里塚が手がかりになります。かつての西国街道がいまの街並みのどこを通っていたのかを確かめながら歩くと、見慣れた市内も違って見えてきます。
結婚を意識して付き合う段階になると、どこに住むかを話し合う機会が増えてきます。近年の高槻では、新築マンションの供給がある高槻駅や摂津富田駅の周辺で人口が増え、北部の山際に広がる団地群や淀川に近い旧来の市街地では減っています。将来の話が出るようになったら、二人で駅周辺と丘陵の住宅地の両方を歩いてみると、暮らしの違いが具体的に見えてきます。高槻駅と摂津富田駅はどちらもJR京都線の駅なので、駅の近くに住めば、京都側と大阪側のどちらに勤めていても通勤の線を変えずに済みます。
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